逆転、また逆転!中島決勝3ラン

[ 2008年4月26日 18:12 ]

8回西武2死一、二塁、左越えに逆転3ランを放ち、打球の行方を追う中島

 【西10―8オ】西武は7―8と逆転された直後の8回2死から2四球で一、二塁とし、中島が3ランを放ってリードを奪い返した。オリックスは8回にカブレラ、ローズの長打で5点を奪ったが、その裏から救援のヤング、吉野、加藤がひどかった。

 ≪中島 合言葉は「フルスイング」≫狙い球が初球に飛び込んできた。しかも、ど真ん中だ。「直球、来いよ来いよって待っていたら、来たあって」と中島は興奮気味に振り返る。

 あとはフルスイングをするだけ。143キロの「獲物」は、打球となって左翼フェンスを勢いよく越えた。三井が4点リードを守れなかった直後の八回、中島がリードを奪い返す3ランを放った。攻撃前の円陣で「三井が死んでしまう。みんなで助けよう」との大久保打撃コーチの激励を、力に変えた。

 昨オフから「4番に挑戦する」と宣言し、自身に重圧をかけてキャンプに取り組んだ。だが、オープン戦は2本塁打と低迷した。後で分かった原因がこの人らしい。「間違ってずっとマスコットバットで打ってたんですわ」。ベストより約40グラムも重い970グラムのバットでは無理もない。「あれで振るスピードが上がりました」と笑い飛ばせる前向きさが、今季の豪快な5本塁打に結び付いている。

 この2日間でチームは計7本塁打。合言葉は「フルスイング」だ。総得点130のうち52点を本塁打でたたき出した。「三井が救われた。こいつらすごすぎる」と渡辺監督はうなる。豪打で首位を守った。

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2008年4月26日のニュース