清水 97球完封にも「出来良くなかった」

[ 2008年4月26日 06:00 ]

<ソフトバンク・ロッテ>7回、好プレーの西岡(左)を迎える清水直(右)

 【ロッテ5―0ソフトバンク】ヒーローインタビューを終えてベンチ裏に現れたロッテ・清水の表情は険しいものだった。散発4安打、自己最少97球での完封。プロ9年目で自身初の3試合連続完投勝利にも満足はしていなかった。

 「全然完ぺきじゃないですよ。何でかな?97球でしょ。もっと投げた感じですごく疲れた。出来は良くなかったと思う」
 スライド先発の影響からか奪三振わずか1。結果より内容を追求する背中に、エースとしてチームを支えてきた男のプライドがにじむ。昨季は6年連続2ケタ勝利を逃す6勝止まり。小林宏や成瀬の台頭もあって絶対的な存在ではなくなった背番号18は「常に目の前の試合が最後の登板になるかも」と背水の陣で臨んでいる。だからこそチーム今季初完封にも笑顔は見せなかった。
 YFKが抜けた救援陣の負担を減らしたい気持ちは強い。初のキャンプ2軍スタートの出遅れも、登板2日前ブルペンの投球数を50球から70球に増やして補ってきた。
 今季2度目の4連勝で2位に浮上し、今季最多の貯金3を呼ぶ力投を、バレンタイン監督も「完全に試合をコントロール下に置いていた」と絶賛。清水の復活ロードは、そのまま3年ぶりのVロードにつながる。

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2008年4月26日のニュース