赤田「気持ちいい!」サヨナラ満弾

[ 2008年4月26日 06:00 ]

<西武・オリックス>延長11回、西武2死満塁、赤田が左越えにサヨナラ満塁ホームランを放ち、渡辺監督(左)と抱き合う

 【西武9―5オリックス】劇的すぎるライオンズ球団通算7502号だった。5―5で迎えた延長11回2死満塁。高木のシュートを迷いなく振り抜いた赤田は、着弾点すら確認せずに両手でガッツポーズすると、夢中でベースを回った。4時間30分の死闘にピリオドを打ち、首位を死守するサヨナラ満塁弾。本塁ベース上でもみくちゃにされ、気付けば片岡をおんぶしていた。

 「G・G・さんの“キモティィー!”をパクリたいですね。最高に気持ちいい!サヨナラ本塁打は人生で初めてです。あそこは四球を出したくない場面。1球目が外れたんで1、2の3で振りました」。負ければ2位に転落する一戦。選手会長が存在感を見せつけた。この日は初回にG・G・佐藤が西鉄時代から通算して7500号となるメモリアル弾。チーム4発目のトリをこれ以上ない形で飾り、ホオも緩みっぱなしだ。
 2月のオープン戦中に「スイッチ打者として尊敬する先輩」と話す松井稼(アストロズ)から1本のバットが届いた。自身のものより10グラム重く、ヘッド寄りの重心バランスが気に入り、練習で使用。近いうちに同タイプのバットをメーカーに発注するつもりだ。
 初の3連敗を免れた渡辺監督も「全然イメージしてなかった」と大喜びで振り返ったグランドスラム。赤田は「帰っておいしいビールが飲めそうです。あしたがデーゲームじゃなかったらいいのにな」と余韻を楽しんだ。その雄姿は、西鉄から続く球団史に刻まれたに違いない。

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2008年4月26日のニュース