巨人4連勝でストップ 上原でブレーキ

[ 2008年4月26日 21:15 ]

5回途中、5失点で降板する巨人先発の上原

 【巨2-6神】5度目の登板でも、巨人の上原は初勝利を手にできなかった。

 3回1死後、赤星からの4連打と犠飛で1―3と逆転された。1点差とした直後の5回は、葛城に2点三塁打を許し、大好きな甲子園のマウンドを明け渡さざるを得なかった。

 ここ2試合は4回と5回で降板し、この日は4回1/3でマウンドを降りた。無言で引き揚げた右腕だが、前回の登板後に「恐怖心があり、無意識にブレーキがかかる」と打ち明けたように、不調の原因は昨年の春先に痛めた両太ももだ。

 再発の不安から、特に左足の踏ん張りが利かないそうで、踏み出した左足にしっかりと体重が乗らないために球威は落ち、制球も悪くなる。さらに冷たい浜風が流れ込むグラウンドでは、この夜の恐怖心はより高まったことだろう。

 今季初の5連勝を狙った原監督は、エースで連勝が止まり「負けた直後はかっかしている。こちらも頭を冷やし、何らかの結論は出す」と2軍での再調整も示唆した。ブレーキのかかる投球で、チームの勢いにもブレーキがかかるようでは仕方ない。

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2008年4月26日のニュース