“裏金処分明け”東ガス・木村が登板

[ 2008年3月19日 19:03 ]

処分解禁後、初めて公式戦に登板した東京ガスの木村

 プロ野球西武から金銭を受け取ったことで、昨年3月から1年間の対外試合禁止処分を科されていた東京ガスの木村雄太投手(22)が19日、東京・大田スタジアムで行われた全国社会人野球「東京スポニチ大会」1回戦のホンダ熊本戦で、処分解禁後初めて公式戦に出場した。

 0―1の7回から2番手で登板し、3回を4安打2失点の内容で試合は2―3で敗れた。木村は「マウンドに上がれて楽しかった。初めは緊張したが、回を重ねるごとに落ち着けた」と感想を語った。また、出場停止の間を「関係者に迷惑や心配をかけた。ずっと自分がどうすべきかを考えていた。試合に出られたことをうれしく思う」と振り返った。
 社会人野球を統括する日本野球連盟は、昨年3月の裏金問題発覚を受けて当初、同投手の対外試合出場停止を18日までとしたが、2月に処分を軽減して3月1日から出場可能とした。

 ≪西武「彼は相変わらずいい投手」≫東京ガス・木村投手の復帰登板を、裏金問題の当事者、西武をはじめ国内のプロ野球全12球団のスカウト約30人が見守った。
 西武の鈴木編成部長は「あんまり答えようがない」と前置きしながら、「うちは白紙の状態で、木村君がどうのこうのというのではない。彼は相変わらずいい投手。今後は頑張ってほしい」と話した。
 また、ソフトバンクの宮田スカウト部長補佐は「十分に投げたと思う。あとは打者との駆け引きとかを取り戻してくれれば」と期待を寄せた。

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2008年3月19日のニュース