待っててね~二岡2軍戦で大暴れ!

[ 2008年3月19日 06:00 ]

いきなり打棒爆発の二岡は記者に囲まれニッコリ

 【イースタン教育リーグ・巨人7―3ヤクルト】昨年11月に左ひざの手術を受けた巨人・二岡智宏内野手(31)が18日、今季初の実戦となるイースタン教育リーグ・ヤクルト戦(ジャイアンツ球場)に1番・DHで先発出場。左越え2ランを含む3安打2打点の打撃だけでなく、守備、走塁でも復活をアピールした。二岡は19日から1軍に合流する。また、小笠原道大内野手(34)がオープン戦初安打を放つなど28日の開幕・ヤクルト戦(神宮)に向けてようやく“巨大戦力”が形を整えてきた。

【巨人Vパネル


 体勢を崩されても二岡の下半身は強かった。2回2死二塁。カウント2―2から低めの128キロフォークに反応した。左中間フェンスを越えたことを確認すると、感触を味わうようにベースを1周した。ベンチでは力を込めたハイタッチ。笑顔で雄叫びを上げた後、1番ポーズも繰り出した。
 「アメリカで(左ひざを)手術した時、悪いところが3カ所あった。どうなるかなあと思っていたけど、やっとここまできた」
 初回にいきなり右前打を放ち、1死一塁から隠善の二ゴロで二塁へスライディング。6回にも右前に運んで復帰戦を猛打賞で飾った。7回には遊撃を守って1つのゴロもさばいた。「一番心配なのは守備だったので順調と言えば順調ですね」と走攻守で手応えを得た。
 人生初の手術は消えない痛みとの戦いだった。そんな中、キャンプイン前日の1月31日。宮崎入りした原監督からホテルの部屋に呼ばれ、こう言われた。「ひざはどうだ?おまえは開幕にしっかり合わせてくれればいいから」。焦らせないための配慮に感謝し開幕を見据えた準備に入った。
 まずホテルの部屋を大改造。足を伸ばせるソファを設置し、部屋の半分にマッサージ用のカーペットを敷いた。ひざにいいとされるサプリメントを欠かさず摂取し、外食時もテーブル席で足をいたわった。「初めての経験だしやれることは全部やらないと。開幕に間に合わせたいから」。個人トレーナーとのケアは毎日2時間以上に及んだ。
 2年目の坂本の急成長には「上に上がってどれだけ成長しているか見るのが楽しみです」。試合後に電話で報告を受けた原監督は「声も弾んでいた。1つのヤマを越えたね。チームにとってもいいニュース」とし、19日のスタメン起用を明言した。
 「精神的につらい時期があったけど、地道にやっていればこんな日が来ると思っていた。今のままいければいい」。耐えた結果が出た一戦。強い精神力を胸に、二岡が10年目のシーズンに向かう。

続きを表示

2008年3月19日のニュース