高卒新人ただ1人 ハム豊島が開幕1軍

[ 2008年3月19日 06:00 ]

開幕1軍が決まった日本ハム新人の豊島は投内連係で札幌ドームのマウンドの感触を確かめる

 パ・リーグは18日、開幕戦でベンチ入り可能な出場選手登録名簿を公示し、新人ではソフトバンクの大場翔太投手(22)、ロッテの服部泰卓投手(25)ら8選手が登録された。高卒新人では日本ハムの豊島明好投手(18)がただ1人登録された。故障で出遅れているソフトバンクの小久保、斉藤、和田、左ひざ手術からの調整を続けているオリックスの清原は外れた。

【豊島明好プロフィル


 パ・リーグの高卒ルーキーで開幕1軍切符を手にしたのは怪物・中田でも、唐川でもなかった。日本ハムの高校生ドラフト6巡目左腕・豊島が高卒新人では79年工藤幹夫以来球団史上29年ぶりの開幕1軍入りを決めた。開幕を2日後に控えた札幌ドームで「早く公式戦のマウンドで投げたい。ここまでこれほどうまくいくとは思わなかった」。顔が似ていることから愛称にもなっている“ほっしゃん。”似の表情をほころばせた。
 梨田監督はキャンプ中から「2軍に秘密兵器がいる」として目を付けていた。15日の中日とのオープン戦で1回無安打無失点。左の中継ぎ不足のチーム事情もあった中で手にした開幕切符だ。中学時代に両親を相次いで亡くし、姉の一美さん(31)の支えで野球を続け、テストで入団。「プロに行きたいではなく、行かなければという気持ちだった」と豊島。雑草魂を持つ左腕が札幌を熱くする。

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2008年3月19日のニュース