増渕152キロ!「6番目」に食い込む

[ 2008年3月19日 06:00 ]

 【ヤクルト6―0横浜】6の男だ。2年目右腕・増渕が、開幕ローテーションの座をほぼ手中にした。2回、昨年の本塁打王・村田への4球目で自己最速タイの152キロをマーク。最後は129キロシンカーで見逃し三振だ。3回2死二、三塁でも遊ゴロに仕留めるなどキングを3打数無安打に抑えて6回を2安打無失点。2回までに3四球も、尻上がりの好投で首脳陣に猛アピールした。

 「途中から腕が振れだした。村田さんのようなすごくいい打者には、思い切り投げてどんどん勝負したいですから」。プロ初勝利の昨年10月4日の横浜戦(神宮)でも村田を3打数無安打など通算8打数無安打。「僕は横浜キラー。2軍の初勝利も横浜(湘南)戦なんです」。今オープン戦も2試合10イニングで1失点と相性抜群で4月1日からの横浜3連戦の先発も現実味を帯びてきた。
 「安心したよ。球に力が出てきた。当然、先発としていける投球だった」と高田監督。高卒ルーキーだった昨年も開幕ローテーション入りしたが、結局1勝止まり。今年は高井、松岡らと最後のイスを争っていた中で、指揮官から太鼓判をもらった。「僕は新人王の資格もあるし、狙っていきたい。背番号(22)の半分は勝ちたい」。女手一つで育ててくれた元ヤクルトレディーの母・洋子さん(40)からのメールには「自信のあるボールでどんどん押していけ」と書かれていた。その直球でたぐり寄せた開幕ローテーション。増渕がヤクルト投手陣のキーマンになる。

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2008年3月19日のニュース