天国の妻も応援…清水復活へ第一歩

[ 2008年2月28日 22:21 ]

ソフトバンク戦に2番手で登板したロッテ・清水=ヤフードーム

 【ロッテ3―3ソフトバンク】降板後のブルペン、ロッテ・清水の試合は続いていた。画面に映るソフトバンク打者と対戦するかのようにコース、球種を指示しながら投げ込む。攻守交代にもきっちりと合わせつつ、2イニングを想定した。直前のオープン戦初登板は1回無失点。「第一歩としてはよかった。70パーセントぐらい」。1月に妻を亡くし、遅れていた調整からここまでこぎ着けたことには、一定の自己評価を与えた。

 一方で、バレンタイン監督は開幕1軍の判断について「まだ早い」。清水も「ここから上がっていくのが長い。切れ、細かい制球。気持ちももっと前に出していきたい。すべてを監督に任せ、言われた通りにやっていこうかな」と慎重だった。
 昨季、5年続けた2けた勝利が途切れた。「今年はやらないといけない。泥臭く、しがみついて先発を守っていきたい」。もともと復活に懸けてきたシーズン。「野球ができる環境にいられ、周りの人に感謝したい。ファンにはもっと勇気を与えられる、本当にそういう選手になりたい」。開幕に間に合うかは不透明ながら、悲しみがその思いを強めたことは確かのようだ。

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2008年2月28日のニュース