原監督に負けん!横尾 自己ベストで首位浮上

[ 2009年10月25日 06:00 ]

<ブリヂストンオープン 3日目>17番でティーショットを放つ横尾要

 男子ゴルフツアーのブリヂストン・オープン第3日は24日、千葉県千葉市の袖ケ浦カンツリー倶楽部袖ケ浦コース(7138ヤード、パー72)で行われ、横尾要(37=EH)が8バーディー、ノーボギーで今季自己ベストの64と爆発し、通算13アンダーで首位に立った。親交のある巨人・原辰徳監督が日本シリーズ進出を決めたが、その奮闘に負けじと1打差の単独首位から3年ぶりのツアー優勝に挑む。石川遼(18=パナソニック)は2バーディー、2ボギーの72とスコアを伸ばせず、通算2アンダーで40位に後退した。

【第3R成績


 ホールアウト直後の笑顔の会見。「調子はずっと悪くないし、このコースとは相性がいいんですよ。ここに来ると雰囲気も良くなる」と話していたら、灰色の空から冷たい雨が落ちてきた。

 「ほらね、雨が降ってきたでしょ」。雨中でプレーする他の選手を尻目に横尾はにんまり。プロデビュー戦となった95年には5位となった思い出の地で、今年は優勝のチャンスが巡ってきた。

 「ピン位置が左右にふってあるから、少しグリーンを外した時ほど難しい。ボギーはしようがないから、ダブルボギーは打たないように」という気負いのなさがノーボギーの好スコアを生んだ。9番パー5でもティーショットを林に入れたが、そこから欲張らずにフェアウエーに脱出。3打目は248ヤード残ったが、これをグリーンに乗せてパーにつなげた。

 余裕があるのは、ゴルフ以外にも気になることがあるからだ。「クライマックスシリーズ(CS)は行きたいけど自粛してます」。巨人OBのデーブ大久保氏(現西武編成部プロ担当)の紹介で知り合った原監督とは家族ぐるみの付き合いで、オフには一緒にラウンドする間柄。数年前には甲子園での阪神戦を観戦し、帰りにチームバスに同乗させてもらったこともあった。ただ、その日は延長の末にサヨナラ負けした最悪のタイミング。「誰も口きかなくて、お通夜みたいだったよ」と苦笑いで振り返った。

 前夜は高校(東京学館浦安)時代の同級生との食事会だったが、巨人の試合の速報を携帯で逐一チェックしていた。巨人がCSを制し、日本シリーズ進出を決めたなら、こちらはBS(ブリヂストン)の大会で優勝を目指す。「最近若い子が頑張ってるんで、おじさんも負けないように頑張りますよ」と37歳のベテランはリラックスした表情で意気込みを語った。

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2009年10月25日のニュース