3回転半また不発…真央、ファイナル進出ピンチ!

[ 2009年10月25日 15:08 ]

女子フリーを終え、得点にがっかりする浅田真央

 【ロシア杯】「意識したくないが、どうしても力が入ってしまう」と打ち明けるトリプルアクセルは一つ目が回転不足で転倒、二つ目は1回転半になった。SPで出遅れ、フリーも盛り返せない。浅田自身が「駄目なパターン」と認める悪循環から、この日も脱出できなかった。

 前週のフランス杯はライバルのキム・ヨナ(韓国)に大差をつけられて2位。今回は5位とさらに振るわず、五輪代表が決まる可能性のあるファイナル進出は厳しくなった。
 シーズン序盤の連戦という不利はあったが、SP、フリー、合計のすべてで、得点がシニアの国際大会での過去最低を下回った。プログラム変更の可能性について、タラソワ・コーチが「マオの意見が大切。マオが希望すれば」と含みを残すほど、事態は深刻だ。
 切り札と言われてきた大技が、かつてない不振の最大の原因になっている。練習では跳べているだけに、悩ましさは募る。
 同コーチは「(技術的には)私が見る限り問題はない」と断言し「やらない方が心理的に滑りやすくなるが、彼女ならできる」と期待する。「次の試合へ、気持ちを真っ白にしてできればいい」と必死に現実と向き合う19歳に、笑顔はいつ戻るのだろうか。(共同)

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2009年10月25日のニュース