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どん底知る岡田監督は大一番にも動じず

[ 2010年6月24日 06:00 ]

 【W杯南アフリカ大会・E組日本】岡田武史監督(53)が土壇場での勝負強さに自信をみせた。デンマーク戦は文字通り負けられない一戦となるが、第1次岡田ジャパン時代の経験を生かした大胆かつ冷静なタクトを振る覚悟を決めた。

 岡田監督は97年10月に当時の加茂監督に代わって緊急登板。その後、10月26日のUAE戦で1―1と引き分けた後には、自宅に脅迫電話が何本もかかってきた。パトカーが自宅周辺を24時間警備する事態となり「のたうち回るぐらい、どん底だった」と振り返る。だが、その「どん底」を乗り越えて“ジョホールバルの歓喜”で初のW杯切符を獲得。「そういう経験があるからこそ、腹を割って決断ができる」と今や大一番にも動じることはなくなった。
 デンマーク戦でも守備的な戦術を貫きながらも、後半の勝負どころでは一気に攻撃を仕掛けるゲームプランを立てている。修羅場をくぐり抜けた経験を武器に、岡田監督が「ベスト16」をたぐり寄せる。

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2010年6月24日のニュース