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開催国初の敗退も南ア1勝に歓喜のブブゼラ

[ 2010年6月24日 06:00 ]

<フランス・南アフリカ>フランスに勝利し笑顔を見せるピナール(左から5人目)ら南アフリカイレブン

 【W杯1次リーグA組 南アフリカ2―1フランス】

 フランスに2―1で勝った南アフリカ代表の奮闘を国中が称えた。W杯19大会目にして開催国初の1次リーグ敗退となったが、サポーターは歓喜にスタンドで跳びはね、ブブゼラを鳴らし続けた。ヨハネスブルクの街も夜遅くまでブブゼラのごう音が響き渡った。得失点差で決勝トーナメント進出はならなかったが、チームはDFクマロ、MFムフェラがゴール。強豪相手に勇敢に戦う姿が国民の共感を呼び、ズマ大統領はイレブンを「君たちは南アフリカに誇りをもたらした。(今なお人種対立が深刻な)わが国の国民融和に大きく貢献した」とねぎらった。
 W杯最多6大会目の指揮を執ったブラジル人のパレイラ監督は「運があれば決勝トーナメントに進出できた。失敗した気はしないし、選手には感謝したい。誇りに思う」と涙目で声を震わせた。DFマシレラは「小さな国が存在感を示せた」と言えば、MFピーナールは「笑顔で大会に別れを告げられる」と充実感を漂わせた。20年の夏季五輪の招致も視野に入れる南アフリカにとって国中が盛り上がったのは大きい。バファナ・バファナ(代表の愛称)は胸を張ってW杯を去った。

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2010年6月24日のニュース