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本田“中田FK弾”で16強入り決めるぞ

[ 2010年6月24日 06:00 ]

デンマーク代表戦に出場する本田圭佑

 日本代表は24日(日本時間25日午前3時30分キックオフ)、ルステンブルクのロイヤル・バフォケン・スタジアムで行われる1次リーグ最終戦でデンマーク代表と対戦する。引き分け以上で2大会ぶりの決勝トーナメント進出が決まる大一番に、MF本田圭佑(24=CSKAモスクワ)は直接FKで相手の壁の下を抜く新キックを用意。01年コンフェデ杯で中田英寿が決めた低弾道のFKで2試合ぶりのゴールを決め、日本を16強入りへ導く。

 デンマーク攻略に向け、秘策も用意した。南アフリカ入り後は居残りFK練習を行うことが恒例となっているが、得意のブレ球以外にも、低い弾道のキックの練習を繰り返してきた。デンマークは宿舎にハイテク機器をそろえた分析室を用意して、本田の壁の上を狙うブレ球を徹底研究。平均身長1メートル86の大きな壁が、直接FKの際にはジャンプして高さを増す可能性が高い。それを逆手に取って壁の下を抜く新たなキックでネットを揺らす作戦だ。
 イメージは01年6月7日のコンフェデ杯準決勝オーストラリア戦で、中田英寿が決めた直接FK弾だ。壁の間を抜く低い弾道の一撃でチームを勝利に導いた中田は、翌02年のW杯日韓大会でもトルシエジャパンの中心として16強進出に貢献。今大会開幕直前の5月に本田は中田氏と対談し、直接、後継者に指名されている。デンマーク戦で勝利に導くゴールを決めれば、名実ともに新たな“王様”としての地位を確立することになる。
 オランダ戦後は試合に集中するため、報道陣に対応しておらず、振る舞いも現役時代の中田に酷似してきた。5月24日の韓国戦後には、韓国MF朴智星からも「プレースタイルがヒデ(中田氏)に似ている。それをさらにパワフルにした感じ」と言われた。ビッグマウスから有言実行のカリスマへ。日本サッカー界の命運は孤高のレフティーに託された。
 ▽01年コンフェデ杯オーストラリア戦VTR 6月7日に横浜国際で行われた準決勝で対戦した。前半43分に鈴木が倒されてFKを獲得。中田がゴール正面、約20メートルの位置から右足を振り抜くと、低い弾道のボールが壁の間をすり抜けてネットを揺らした。強い雨の中でスリッピーになったピッチを利用したゴール。この1点を守り切り1―0で勝利を収めた。

 ≪日本の決勝T進出条件≫デンマーク戦に○なら自国開催の02年大会以来、2度目の決勝トーナメント(T)進出。△の場合は勝ち点4でデンマークと並んだままだが、得失点差で日本が上回っているため、決勝Tへ進出できる。●の場合は2大会連続の1次リーグ敗退。仮に決勝Tへ進出すると1回戦では1位突破ならF組2位と、2位突破ならF組1位との対戦となる。

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2010年6月24日のニュース