高岡達之氏「今後密室の沈黙が崩される」 宝塚歌劇団員急死問題、労基署の立ち入り調査で問われる管理責任

[ 2023年11月25日 14:16 ]

外部弁護士による調査結果の報告会見で冒頭、頭を下げる宝塚歌劇団の理事長ら
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 読売テレビの高岡達之報道部特別解説委員が25日放送の同局「今田耕司のネタバレMTG」に出演。現役タカラジェンヌ急死問題について語った。

 9月30日に宝塚歌劇団宙組に所属する女性が転落死したことが分かり、自殺とみられている問題。遺族側は歌劇団内でいじめやパワハラがあったことを主張。歌劇団側はこれらを否定した一方で長時間労働は認め、女性には多大な心理的負荷がかかっていたとした。

 高岡氏は「労働基準監督署が立ち入り調査に入り、今後密室の沈黙が崩される」と語った。

 労基署は歌劇団の生徒らの労働時間や勤務実態などの聞き取りを行っており、歌劇団の広報は「労基署の指示に基づいて真摯に対応していく」とコメントしている。

 「労基署は、見方によっては“マルサ”(国税調査部)より怖い」と高岡氏。「労基署の人は司法警察員といって、逮捕状が請求できる。また、劇団の内部調査ではヒアリングを辞退した人がいますが、労基署の調査は尋問ですので、答えないなんてことは許されない」と断言した。

 「勤務時間については、劇団も内部調査である程度覚悟している所は見える。これが本当に今まで労働時間の管理もちゃんとせず、上級生に任せていたなんてことになると、致命的な影響を受ける」指摘した。杉村太蔵も「重労働のところはかなり(歌劇団に問われる責任は)重たいなと思う」と続いた。

 弁護士の崇原安三郎氏は「稽古以外の衣装作りなども労働法的には全部(労働時間に)入るんですよ。それを入れると、朝起きて寝るまでほぼ労働時間ということもありえる」と語った。

 女性が亡くなる直前1カ月の時間外労働について、歌劇団側は118時間以上、遺族側は277時間以上と主張している。高岡氏は「法律上、過労死は時間外労働80時間が危険ライン。公式の会見で認めた時間であったとしても、すでに30時間以上超えている」とした。
 

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