地元・瀬戸市は“藤井フィーバー”PV会場お祭り騒ぎ「瀬戸焼を超える名声」

[ 2020年7月17日 05:30 ]

藤井棋聖誕生 史上最年少タイトル獲得 ( 2020年7月16日 )

藤井七段の快挙にバンザイ!(撮影・岸 良祐)
Photo By スポニチ

 その瞬間、対局を見守っていたファンから「うぉ~!」「よっしゃあ!」「オッケー!」という歓喜の雄叫びが湧き上がった。藤井の地元・愛知県瀬戸市は、おらが町の最年少タイトルホルダー誕生で一瞬にしてお祭り騒ぎに。「万歳!」の大合唱が夜空に響き渡った。

 市内3カ所で開催されたパブリックビューイング(PV)の会場では、タイトル獲得を祝って「おめでとう 藤井聡太 棋聖」と書かれた記念おちょこが来場者にプレゼントされた。瀬戸将棋文化振興協会が企画したもので、市内の瀬戸焼業者が500個を製作。市内在住の76歳男性は「私は根っからの藤井ファン。瀬戸焼を超える名声ですね」と喜んだ。

 ファンの間で“聖地”とされる「せと銀座通り商店街」では、号外が配られたほか、約60人のファンの前で勝利を祝うくす玉が割られ、「タイトル獲得最年少記録更新 藤井聡太棋聖おめでとう!」と書かれた垂れ幕を誰もがうれしそうに見上げた。商店街で洋品店を営む飯島加奈さん(39)は「まだ王位戦も続くので、私たちは変わらず応援を続けたい」と声を震わせた。

 市文化ホールのPVには約160人が来場した。伊藤保徳市長も駆けつけ「瀬戸市に念願のタイトルを持ってきた。どうお祝いをすればよいか、うれしい悩みができた」と満面の笑み。76歳男性は「凄いの一言。地元にとってもいいお祝いです。この先まだ強くなると思うと楽しみです」と早くも藤井の2冠奪取を期待していた。

 《七段カツカレーは7食オーダー》名鉄瀬戸線「尾張瀬戸駅」近くの「喫茶スマイル」では16日、数多くの藤井応援メニューが登場した。中でも、七段カツカレー(税込み5000円)は値段が高いにもかかわらず7食のオーダーがあった。大食いチャレンジではなく、数人でシェアして食べたという。店主の鈴木松子さんは「王位戦で逆転勝利に導いたのがカレーで、彼(藤井)が勝つという願をかけた。カツは前回焼いて提供していたが、棋聖に上がるという願いを込めて揚げています」と話した。

続きを表示

この記事のフォト

2020年7月17日のニュース