「石原プロモーション」来年1・16に幕 石原まき子さん「遺言を実行いたしました」

[ 2020年7月17日 13:33 ]

石原まき子さん
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 渡哲也(78)、舘ひろし(70)、神田正輝(69)らが所属する芸能事務所「石原プロモーション」が17日、来年1月16日をもって58年の歴史に幕を下ろすことを発表した。裕次郎さんの命日であるこの日、妻で会長の石原まき子さん(86)の名前で関係各所に文書が送付された。

 同事務所は、昭和の大スター、故石原裕次郎さんが1963年に設立。社長を務め、映画「黒部の太陽」(68年)、ドラマ「太陽にほえろ!」(72~86年)「大都会」(76~79年)「西部警察」(79~84年)などの制作に携わり一時代を築いた老舗プロダクション。

 「二〇二一年一月十六日(一九六三年一月一六日石原裕次郎起業)を持ちまして、株式会社石原プロモーションの商号を故石原裕次郎氏仏前に返還することに全員一致で決定致しました」と報告。「芸能部業務に関しましては 俳優の所属契約をなくして今後に於いて双方で話し合い誠心誠意を持って考えて参ります」とした。

 今後の版権管理業務などは「株式会社石原音楽出版」が音楽、映像遺品や肖像権等の管理を行い、「一般社団法人ISHIHARA(20年起業予定)」が遺品等の保管などを担当する。

 まき子さんは経緯についても説明。「昭和六十二年七月十七日石原裕次郎が亡くなる際に『俺が死んだら即会社をたたみなさい』これが遺言でした」と明かし、「しかし俳優さん スタッフさんの皆さんがいつも生き生きとされていて、会社に対する愛情の強さがひしひしと感じられ この人達ならば会社を お任せすべきと思い 遺言を言い出す事が出来なくなっておりました その結果として皆様方ご存じのとおり亡き後三十数年間無事に会社を運営して頂いた次第です」と振り返った。

 続けて「しかし私も高齢と体力の低下により実務が難しくなることが多くなって参りました そこで渡さん 舘さん 神田さん 役員 スタッフの皆さんに相談いたしました 皆さんは『裕次郎さんらしく惜しまれるうちに株式会社石原プロモーションの商号を返しても裕次郎さんは承知してくれるのではないですか』と賛同を頂きましたここで遺言を実行いたしました」と伝えた。

 所属している俳優の今後の詳細については「当方にてしっかりと責任をもって対応してまいる所存」とし、「五十数年間に渡り皆様方には株式会社石原プロモーションを陰日向なく支えて頂き心より感謝申し上げます」と締めくくった。

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2020年7月17日のニュース