山崎賢人 行定監督からのドSリクエストにノリノリ「歯を黄ばませて」に「コーヒー飲みます!」

[ 2020年7月17日 20:11 ]

映画「劇場」初日舞台あいさつで、リモートで見届けたファンに、アクリル板で仕切られたステージから手を振る(左から)山崎賢人、行定勲監督
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 俳優・山崎賢人(25)が17日、東京・渋谷のユーロライブで、この日初日を迎えた主演映画「劇場」の初日舞台あいさつに、行定勲監督(51)とともに出席した。

 作品は芥川賞作家でお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹が原作。売れない劇団の脚本家・永田(山崎)が、ひと目惚れした女優志望の学生・沙希(松岡)との恋愛関係と、2人の心の揺れ動きを描いた。

 当初は4月17日に公開予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期になっていた。配給会社の変更、劇場公開と同時にアマゾンプライムでの有料配信も実施されるなど、紆余曲折を経ての公開となった。イベントもリモートで行われ、山崎と行定監督の間にはアクリル板の仕切りを設置。観客は別会場からリモートで見守った。山崎は「『劇場』という作品は、劇場で見て欲しい作品なので、初日をやっと迎えられてうれしく思います」とあいさつした。

 思い通りにいかないもどかしさから、一番近い存在の沙希に当たってしまう場面もあるが、山崎はそんな主人公に共感したという。「台本を初めて読ませてもらった時、やりたいシーンがいっぱいあって。人間って愚かな部分がたくさんあって、ここまで愚かなものを出せる役は初めてだったので、できてうれしかった」と語った。

 行定監督は主人公のキャスティングについて、原作を読んだ限りでは思いつかなかったという。プロデューサーの勧めで山崎と会って話をした際の反応が、抜てきの決め手になったことを明かした。「きれいな顔してるんですよ。その瞬間に汚したいと思いました」と、会った瞬間にドS魂?が湧き上がった様子。「『ひげとか生える?』とか『髪の毛ボサボサ』とか、『歯がきれいじゃない。黄ばませてくれ』」と、監督自身が描く永田のイメージをぶつけた。

 これまではまっすぐなヒーローや、キラキラ感あふれる王子様的な役どころが多かった山崎だが、この作品に対しては体当たりで臨む気満々。「コーヒーいっぱい飲みます!」と、ノリノリで答えたという。行定監督が「得体の知れない山崎賢人が現場にいて、その場その場の衝動を撮るの必死だった」と現場での興奮ぶりを振り返ると、山崎も「行定さんと最初に出会った時から楽しかった。しぐさ一つ一つを行定さんと作るのが楽しかったです」とうれしそうに応じていた。

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2020年7月17日のニュース