若狭勝弁護士 「Go To」東京都除外に「憲法上の平等原則に反するのではないかという恐れ」

[ 2020年7月17日 09:21 ]

若狭勝弁護士
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 元東京地検特捜部副部長で衆院議員の経験もある若狭勝弁護士(63)が17日、フジテレビ「とくダネ」(月~金曜前8・00)に出演。政府が観光支援事業「Go To キャンペーン」の対象から東京都を外す方針に転じたことについて言及した。

 若狭氏は「少なくとも都民だけを除外するっていうのは憲法上の平等原則に反するのではないかという恐れがあります」と指摘。その理由について「もともと緊急事態宣言を東京都に出しているんであればともかく、少なくとも旅行自体はいいと国は考えていて、ただ援助、補助、支援はしませんよということですから、旅行自体はいいけれど支援をしないってことになるとやはり国の税金を使ってのキャンペーンですから、都民だけを除外するっていうのは、もともと憲法には平等原則があります。平等原則に関しては合理的な理由があって、しかも必要最小限であれば人と違う扱いをしてもいいというのが憲法のスタンスです。ところが今回はそういう形で合理的な理由としては、国は少なくとも東京都には緊急事態宣言は出していない。旅行自体はいい、ただ支援はしないということだと、都民を国の税金を使っているキャンペーンにおいて差別的な扱いをしているということになって憲法違反の疑いっていうのが出てくる」と説明した。

 そして「そのへんのところをしっかりと。今回急にこういう決定をしたんだと思うんですが、あらかじめ法律の専門家、内閣法制局とかいう所に諮って出したのかっていうところが非常に疑いがあると思います」と自らの見解を述べた。

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2020年7月17日のニュース