藤井聡太に師匠・杉本八段が「ずっと言おうか言うまいか迷っていること」 一門の掟をめぐり

[ 2020年7月17日 16:30 ]

杉本昌隆八段
Photo By 提供写真

 将棋の杉本昌隆八段(51)が17日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)に東京都内から中継で生出演。史上最年少でタイトルを獲得した藤井聡太新棋聖(17)の弟子入り秘話を明かした。

 実は当初、同じ愛知県出身の豊島将之二冠(30)への弟子入りを進めていたという。「彼が19歳くらいの頃ですかね、一緒に勉強会を開いていたことがありまして。“藤井少年という凄い強い子がいるんだけど”、と。天才は天才を知るではないですけど、豊島さんだったら藤井少年のことが分かるんではないかと思って“弟子に興味ない?”って感じで声をかけました」と説明。

 「今にして思うと断ってもらって本当に良かったな」と苦笑した。

 藤井新棋聖が弟子入りした直後の小学4年生ごろのツーショット写真を披露。「私自身が自分の師匠との写真が全くなくて後々苦労したので。将来こういう写真は絶対必要になるから撮っておいて下さい」と藤井新棋聖の母親に撮影してもらったという。

 藤井新棋聖の師匠として入門希望者は約3倍に急増。一門には「掟」があり、(1)18歳までに初段、(2)20歳までに三段リーグ、(3)学業・進学との両立、(4)月謝は取らない…の4点。

 「月謝はお互いのために良くなくって。月謝を取ってしまうと、教えると教わるの関係が決まってしまう。月謝をもらった方は教えようとしますし、月謝を払っている方は何かを教わろうとしてしまう。そうではなくて自分で学んでいかなければいけないので」と力説した。

 その分、師匠として「辛い」面もあり、食事は杉本八段が払っている。司会の宮根誠司キャスター(57)から「お弟子さんには一生変わりないんですけども、棋聖になっても杉本八段がご馳走しなければいけない?」と問われると、「これはちょっと考えますね。彼にずっと言おうか言うまいか迷っていて」と“割り勘”をちらつかせて笑いを誘った。

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