楽天・早川 松井先輩フォークで4回2/3、上々の毎回三振9K「投げたいボール投げられました」

[ 2024年3月23日 05:30 ]

オープン戦   楽天3―1巨人 ( 2024年3月22日    東京D )

<巨・楽>初回、丸を空振り三振に打ち取った早川(撮影・篠原 岳夫)
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 プロ4年目で初の開幕投手を務める楽天・早川が、抜群の仕上がりを披露した。4回2/3を投げ、2安打1失点。毎回の9三振を奪い「自分の投げたいボールは投げられました」と胸を張った。

 開幕を1週間後に控えた最終の調整登板。初回2死から丸をフォークで空振り三振に斬ると、2回は岡本和、坂本、大城卓を3者三振に退けた。3回先頭のオドーアまで中軸を圧巻の5者連続三振。強力打線を手玉に取り「ボールの精度は良かった」と振り返った。

 偉大な先輩の投球がヒントになった。昨季まで楽天の守護神として通算236セーブを挙げ、パドレスへ移籍した同じ左腕の松井だ。先発と抑えで持ち場は異なるが、「長くプロ野球でやってきた経験が、所作一つ一つで感じられていろいろと勉強させてもらいました」と感謝する。野球はもちろん、日常生活からも多くを学んだ。

 3学年上の先輩左腕は、20日に韓国で開催されたドジャースとの開幕戦でメジャーデビュー。6回途中から登板し、E・ヘルナンデスからフォークで初三振を奪った。チームメートとテレビ観戦し「右打者だったけど、イメージが湧きやすかった」と収穫を得た。松井とたびたび意見交換し、習得に励んできた球種。その残像をしっかり脳裏に焼き付け、マウンドで体現した。

 自身の船出を任せる今江監督は「最高が(新人年だった21年の)9勝か。そりゃあ2桁勝ってほしいですよ」と要望した。球団創設20年目で初となる左腕の開幕投手。同学年の西武・今井と投げ合う29日の対決に大きな期待を抱かせた。(花里 雄太)

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