「異文化」の地で奮闘する大阪桐蔭・平嶋を支えた週1通の手紙 聖地のマウンドで成長した姿見せた

[ 2024年3月23日 04:45 ]

第96回選抜高校野球大会第5日・1回戦   大阪桐蔭7ー1北海 ( 2024年3月22日    甲子園 )

<大阪桐蔭・北海> 4回のピンチにマウンド上で話す大阪桐蔭・平嶋(左)と増田のバッテリー(撮影・大森 寛明)
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 <記者フリートーク アマ野球担当・河合洋介>

 大阪桐蔭の平嶋は母・亜希子さんに打ち明けたことがある。

 「1年夏ぐらいまでの記憶がないんだよね」

 東京出身で、縁のない大阪で始まった高校での寮生活。伝統の走り込みにも疲弊し、夏までに体重が12キロ減少した。同校の野球部は携帯電話の使用が禁止。心配する母から「ケガしていない?」「最近の調子はどう?」と週1度手紙が届いた。いつも返事は「頑張るから」「今度の試合も見に来てね」と強がった。同じく苦しむ仲間と力を合わせて乗り越えた。

 「最初は大阪の言葉が厳しく感じたりしたけど、同学年の優しい雰囲気に助けられました」。今も母には定期的に電話をかける心優しい性格の持ち主。立派な投球で、一塁側アルプス席から見守った両親を安心させた。

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