辻発彦氏 巨人・オコエに見えた生き残りへの意識の変化 結果につながる頭を使ったプレー

[ 2024年2月28日 05:30 ]

練習試合   巨人5―3日本ハム ( 2024年2月27日    沖縄セルラー )

<巨・日>4回、2ランを放ちナインに迎えられるオコエ(撮影・藤山 由理)
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 【辻発彦 CHECK!】巨人・オコエもプロ9年目。いろいろ経験して打席での意識も変わってきた。追い込まれて右打ちもできるし、しっかり振れた時に一発もある。24日の広島戦では2死からセーフティーバントを試みたり、この試合でもバントの構えで投手を揺さぶっていた。

 生き残るために自分が何をしなければいけないのか。1打席目は粘って右打ちで出塁。3打席目の一発は外の球を見極めてカウント2―0になった後、カウント球を狙い打ちしたもの。ただ来た球を打つのではなく頭を使って結果につなげている。足もあるし、意外性もある。自己犠牲を求める阿部野球にもマッチしたプレーをしている。「2番・オコエ」は面白い存在になる。

 オドーアはスイングがコンパクトで速い。今後は相手が内角の高め直球と低め変化球で崩しにかかってくるだろうが、軸がしっかりしているので対応できるとみる。佐々木も松原もいい。秋広もうかうかしてられない。誰が開幕メンバーに名を連ねるのか楽しみだ。(スポニチ本紙評論家)

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