広島・秋山は3・1楽天戦から昇格!! 新井監督さあ本番モード「チームにとって欠かせない選手」

[ 2024年2月28日 05:45 ]

沖縄2次キャンプを終え、ナインとハイタッチをする広島・新井監督(右手前)(撮影・平嶋 理子)
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 広島は27日、沖縄での2次キャンプを打ち上げた。新井貴浩監督(47)は充実の1カ月を振り返り、「いい競争をしてくれている。若手がアピールしてくれて、うれしい」と総括。その上で3月1日の楽天戦(倉敷)から、昨年10月の右膝手術の影響で2軍調整していた秋山翔吾外野手(35)を昇格させることを明かした。3月29日の開幕まで残り1カ月。ベテランの合流で、徐々に本番モードへ突入していく。

 充実の春季キャンプを打ち上げた。若手を積極的に1軍に呼び、チーム力の底上げにつながる競争を促した1カ月。特に西川がオリックスにFA移籍したことであいた外野の1枠を巡っては、激しいアピール合戦が繰り広げられた。新井監督も若手が見せた躍動に目を細め、うなずいた。

 「いい競争をしてくれている。若い選手がアピールしてくれているので、うれしい。オープン戦も、しっかり競争してもらう」

 キャンプが終わっても競争は続く。特に1軍当落線上の若手は、引き続き1軍生き残りへのアピールが求められる。だが、その前に実績十分のベテランが立ちはだかる。今キャンプ、2軍調整を続けてきた秋山だ。指揮官は、3月1日の楽天戦(倉敷)から昇格させることを明言した。

 「倉敷からアキ(秋山)が合流する。(状態は)全く問題ないと聞いている。おそらく普通に外野に入って、何打席か立って…という形になると思う」

 昨年10月31日に受けた「右膝外側半月板部分切除手術」の影響で今春キャンプは宮崎・日南の2軍で調整に努めてきた。2月上旬の時点で秋山は「キャンプをやりながら、やれることも増えた。順調に来ている。今までの経験も含めて、いろんな引き出しの中で準備をしていきたい」と言葉に力をこめていた。そして順調に調整を進め、同16日の日本新薬との練習試合で実戦復帰。同25日のJR九州戦では左翼の守備に就くなど、着実に階段を上ってきた。

 開幕を約1カ月後に控え、満を持して1軍に合流する秋山。若手の競争と並行して、チームとして開幕への陣容を整える時期でもある。新井監督は、背番号9のグラウンド内外での存在感に、改めて期待を寄せた。

 「実績も経験も申し分ない選手。今年の彼に対する期待は大きい。また、野球に取り組む姿勢なども、若手にとって手本になる。チームにとって欠かせない選手」

 2年連続での開幕スタメンへ視界良好。膝の手術明けであることから、オープン戦では左翼を守る機会も増える見込みだが、実戦勘を取り戻しつつギアチェンジを図り、“完全体”で開幕に向かう。(長谷川 凡記) 

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