阪神・岡田監督 開幕投手発表の“Xデー”は「3・10」 5日からの甲子園オープン戦5試合で最終選考へ

[ 2024年2月28日 05:15 ]

阪神・中野(手前)の音頭で一本締めする(左から)福島、前川、岡田監督、岡留、平田ヘッドコーチ(撮影・椎名 航)
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 阪神・岡田監督は3月5日からの楽天2連戦、8日からのヤクルト2連戦、10日の巨人戦の甲子園でのオープン戦5試合で、開幕投手を決める考えを明かした。

 「だいたい考えはあるけど。別に絶対にコイツっていうヤツもいないし。誰でもええって言うたら不平が起きるけど、みんなそれぐらい力がきっ抗しとる。もうちょっと後やな。(ローテ候補全員が)投げてないしな。甲子園で投げてからやな」

 元々、開幕先発ローテーション候補の村上、青柳、伊藤将、才木、西勇、大竹、門別を、聖地5試合に登板させる計画でいた。この日は、そのプランを一歩前進させ、開幕投手の最終選考の場とする方針を示した。順調に日程を消化すれば、7人が投げ終える10日に結論を出す見込み。昨年も「3・10」に青柳を開幕投手に指名しており、2年連続で“Xデー”となりそうだ。

 ペナントレースの火ぶたが切って落とされる3月29日巨人戦(東京ドーム)から曜日を逆算すると、日程的には8~10日の先発が開幕有力になる。ただし開幕カードに投げる投手を10日の巨人戦にぶつける可能性は薄く、8、9日のヤクルト戦のマウンドに上がる投手に、白羽の矢が立つと考えられる。

 現時点では昨季MVPの村上と、17日の楽天戦で臀部(でんぶ)の張りを訴えた青柳が競り合っているとみられる。巨人キラー・伊藤将の可能性も捨てきれない。状態を見極めた上で、指揮官は最終決定を下す。(倉世古 洋平)

 《村上の自己採点は70点。順調》村上は昨季リーグMVPの勲章を引っ提げ、改めて初の開幕投手に狙いを定めた。過去とは立場が一変した今春キャンプを完走し「70点。順調に来ている。フォームも真っすぐも感覚がいい。(残り30点は)まだ実戦に投げていないので」と自己採点。開幕ローテーション入りが当面の目標となるが「そこにプラスアルファ、やっぱり先発をやってる以上、開幕投手は狙いたい」と意欲十分だった。

 《青柳は2年連続開幕投手へ意欲》青柳は2年連続の開幕投手に向け、3月5日からの甲子園5試合の中での先発に照準を合わせた。「もちろん狙います。誰かが言われるまでは。まず最初の目標がそこなので」と意欲十分。17日の楽天戦先発時に発症した右臀部(でんぶ)の張りも解消し「思った以上にいい球が行っているし、しっかり投げきりたい」ときっぱり。打ち上げの投手陣円陣でも加治屋の「みんなでまたハワイに行きましょう」のゲキに大きくうなずいていた。

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