【阪神・岡田監督語録】「自信に満ちているいうたらおかしいけど、一人一人の気持ちが違うよ。おーん」

[ 2024年2月28日 05:15 ]

笑顔で春季キャンプを終えた阪神・岡田監督(撮影・岸 良祐)
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 阪神の岡田彰布監督(66)が27日、この日に打ち上げた2年目の宜野座キャンプを総括した。昨年の優勝を経験した選手の頼もしい姿に、球団史上初の連覇への自信を強めた。

 ――前川と岡留をMVPに。
 「去年も、前川、少し交流戦とか出たけどなあ。やっぱり故障とかあって、なかなかね、シーズンいう意味では活躍できなかったけど。今年はそういう意味では、ノイジーの出遅れもあるけど、どんどん、外野手として使えるというかね。それで、ここまではね、実戦でもいい結果出してるしね。十分、戦力として今年はいけると思うけどね」

 ――期待は大きい。
 「ずっと言ってたのがね、去年はドラフトからね、右の外野手いうの言ってたから、そしたら右の外野手ばっかりになってもうたからね。左、近本一枚やもんね。そういう意味ではね、これは右、左という意味ではね、貴重な左バッターね、外野手として。当然ね、戦力になってほしいと思うよ。それは」

 ――打線のバリエーションが増える。
 「そうやなあ。左が、多い、多い言うてたけどな。なんか、バランス的には結構ようなってきたよな」

 ――高卒野手の台頭が今年はあるかも。
 「それは、大学、社会人でいいのとって、そないしてなってるから。それは、しょうがない部分あるよ。なかなかそこに、高卒で割り込んでいけるいうほうがな、難しい部分はあるよ。一概には言えないけど。そらおまえ、上位で高校生ばっかり獲ってたら、そういう布陣になると思うから。それはあんまり関係ないけどね」

 ――20歳で日本一のメンバーに入れそう。
 「それは大したもんよ。だって3年目やもんまだね。まあだから今まではね。期待感みたいなもんはあったけど、腰とか、肩とかな。なかなか、こうキャンプもできなかった部分あったからね。今年は本当、1カ月でね。ケガとかなしで。これ乗り切ったから1ヶ月ね。こらもう、当然1軍戦力として見てるけどね」

 ――ノイジーの状態次第では左右関係なく前川を使う。
 「いやいや、右左はまあこれから見てからやなあ。うーん。今日はしかし、ノイジーも結構振ってたなあ。アイツやっぱり。ノイジーも次の甲子園くらいからからやろなあ」

 ――去年は前川は右投手の時ばかり。左に当ててみることも。
 「せやったなあ。まあ、使ってたら左も出てくるやろ。まあそういう意味ではなあ。左には別に当てても良いと思うけど」

 ――前川の魅力は?
 「いやいや、元々思い切りがいいしね。まあ去年もそれで、交流戦で3番とか打たしたことあるし。だからまあ、ちょっと、どっちかっていうと打球がラインドライブが多かったけどなあ。今年はボールが上がるもんね。飛距離も柵越えとか凄いなあ。去年まではちょっとラインドライブがかかりすぎてな。ボールを潰しにいきすぎて、なんかそういう打球多かったけど。今年やっぱりなあ、うまく運ぶというか。やっぱりあれ、下半身もなんか太くなって、すごくな、下で打てるいうかな、そういう感じは受けてるよ、おーん」

 ――投手は岡留が一番いいものを見せてくれた。
 「そら1年前と比べたらなあ。だからこれは、今は分業制というか、そういうのがあるから、ブルペン陣に関しては1枚でも多い方が絶対みんな助かるわけやからね。その中には岡留なんか完璧に入り込んでしまったよな。どっちかいうたら左の方が多いからな。右の中継ぎいうてな、おーん、今年はゲラも右だし、そういう意味ではバランス的にはすごく良くなった思うよ」

 ――思ったより伸びた選手がいたと。岡留、前川以外には。
 「伸びたっていうか、これはもう、これからの結果やな。実戦での結果やで。ゲームの中でどんなバッティングするか、どんなピッチングするかになってくるよな、これからはな。もう練習では見極めできんような、そういうな、形になってるよな、これからは」

 ――キャンプ前のミーティングで勝ちたいと。選手も分かってくれている。
 「そんなんまあ、あれからそんなことは全然言ってないけど、当然みんなそら思てることと思うよ。なあ、今まで連覇はないんだし、チームとしてな。それで今年またね、そういうチャンスがあるわけやからね、今年のシーズンに関しては。それはもう当然みんな思ってると思うよ」

 ――昨年と少し違うとおっしゃっていたのは、空気とか選手の姿を見て。
 「うーん。いややっぱり、まあ自信に満ちてるいうたらおかしいけど、やっぱり去年の1年のね、そういう、1年間通じていい戦いして、勝ったいうのがやっぱり、それはもう全然やっぱり、選手一人一人の気持ちが違うよ、そらな、おーん。だから、去年はまだなあ、ポジションも変えて、打順も変えたりねえ、そういうのでまだちょっと、未知数の部分もあったしね、スタートの時点では。そこで本当にねえ、そういう形が機能するかどうか分からなかったスタートやん、去年はね。でも今年はある程度ねえ、そんなにもうメンバー変更はないと思うから、おーん。そういうね、去年と同じような形でも、やっぱりスタートとしては今年はやっぱり全然ちがうよな、やっぱりなあ」

 ――遊撃手争いの現状。
 「いやいや、小幡もバッティング良うなったよ、一人なあ、おーん。えらい昨日もなあ、なんかえらいなあ、誰やろと、バッティングの音が良うなったよなあ、なんかなあ、音がなあ。そらインパクトが強なったんやろなあ。まあ、基本的にだから、なかなかねえ、ショートいうポジションで1シーズン任すいうのは難しいかも分からんしなあ、おーん。だから、まあ全然二人とも戦力やから、別に今決めることじゃないけど、どっちかが調子悪くても全然、遜色ないわけやから、全然それは大丈夫」

 ――先発陣もイメージ通り?
 「うん、先発はこれからや。おーん。こっちでは故障というか、体の張りとかで投げていないピッチャーおるけど。それはもうこれから甲子園に帰って投げて、おーん。先発も予備軍おるからな、別に。おーん。それはもう6人で回すのは1年間無理なんやから。今のところ二人は元気やしな、6人は、8人は元気やからな。あとは調子やろな。元気でないのが2人くらいおるけどな。2軍に行ったけど。先発させるために。そのへんもまた2軍が、1年通してそうじゃないと思うから。どっかでなんか感覚をつかんでな。先発で1軍でいけるようなな。そういうふうな形になると思うよ。それは全部全部が1年間調子がいいわけじゃないわけやからな。やっぱり波があるから。それを補える戦力をつくっとかなあかんから」

 ――開幕投手は。
 「だいたいな、考えはあるけどね。おーん。別に絶対コイツやいうのもないし。おーん。誰でもええ言うたら不平が起きるけど。そのくらいの力が拮抗しとるし、みんなね。おーん。だからまあ、それはもうちょっと後やな。半ば過ぎてからやな。投げてないしな。甲子園で投げてからやろな。さっきも言ったように最後ドームやから、確実に試合をこなせるし、天気を心配せんでいいし。そういう意味では最後、ドームが続くのはいいよな」

 ――梅野の状態は。
 「そんなアレやろ。帰ってもうキャッチボール始めるんとちゃう。そんなん。なんか全然アレみたいやで。アップも入っているもんな。誰やと思ってみたら2番やった。そんなに心配してないよ」

 ――肉離れと聞いたので。
 「いやいや。全然大丈夫ちゃう」

 ――選手の自己管理も。
 「おーん。それも全然大丈夫。そら1カ月ずっと練習してたらおまえ、身体にちっちゃい張りとか出てくるのは当たり前やからな。ずっと元気な方がおかしいやろ。ちゃんとやってないってことやから。ちゃんとやってないとしんどいやんか。当たり前やろ」

 ――個々のレベルアップというところでいい1カ月になった。
 「そうやな。みんなやること分かって落ち着いて、自分のな、できることをしっかりできたんちゃうかな。おれはそう思うよ」

 ――佐藤輝の三塁は未定と言っていたが、そう思っていい?
 「いやいや、守備うまなったよな」

 ――打つ方も結果を出している。
 「特守が良かったと思うよ、俺は。バッティングも下半身がどっしりな。脚の力もつくと思うし。下で打てるようになるし、打つ方にも絶対プラスになってると思うよ」

 ――1年半前は特守もやりきらず。
 「11月の安芸のサブのグラウンド見てみいや。こんなに特守できてるんやから」

 ――佐藤輝は想像を超えた。
 「思ったよりも安定したな」

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