森繁和氏 DeNA・松本凌は“クシャクシャ” いい意味で「汚い」 打者を惑わすフォーム

[ 2024年2月22日 05:30 ]

練習試合   DeNA2-1広島 ( 2024年2月21日    コザしんきん )

<広・D>6回、松尾(左)と言葉をかわす松本凌(撮影・平嶋 理子)
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 【CHECK!森繁和】松本凌を初めて見たのは名城大2年の時。元中日の山内壮馬が投手コーチを務めている関係もあり、大学選手権など何試合か観戦した。印象に残っていたのは、特徴的な投球フォーム。参考にしたという林昌勇はきれいなサイドスローだが、松本凌はクシャクシャっと投げる、いい意味で「汚い」フォーム。手が長く、首の振りにも打者はだまされる。7回1死で中村奨が外角のボール球で空振り三振したように右打者は怖さも感じるはずだ。

 武器は右横手からあれだけ強い球を投げられること。左打者の方が抜けて当ててしまう心配がない分、投げやすいように見えた。この日も内角を攻めてから、6回の林は外からのスライダーで空振り三振、7回の矢野は今度は外角に沈むツーシームでボテボテの三ゴロ。追い込んだ後、2つの攻め方ができるのも捕手はリードしやすい。右打者の外角を狙った変化球が中に入ることだけは注意したい。

 首脳陣にしてみれば使い勝手のいい投手。イニングまたぎもいけるし、1年目から勝ちパターンに入ってくるのではないか。

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