広島・二俣 初の開幕1軍入りへ猛アピール!!DeNAとの練習試合で二塁打×2

[ 2024年2月22日 05:05 ]

練習試合   広島1―2DeNA ( 2024年2月21日    コザしんきん )

<練習試合 広・D>4回、二俣は適時二塁打を放つ(撮影・平嶋 理子)
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 広島・二俣翔一内野手(21)が21日、DeNAとの練習試合に「7番・三塁」で先発し、2安打1打点の活躍で初の開幕1軍入りへ猛アピールした。20年育成ドラフト1位で入団し、22年11月に支配下登録。内野全ポジションをこなせる若武者は、もう一つの武器である打撃でも1軍クラスから快音を響かせて存在感を示した。4年目の1軍デビュー、そして1軍定着を目指し、好結果を重ねていく。

 昨季ウエスタン・リーグで最多安打に輝いた二俣が、バットで猛アピールだ。0―1の4回1死二塁では、上茶谷の直球を仕留め、左越え適時二塁打。この日チーム唯一の得点を叩き出し、生き残りへ存在感を示した。

 「甘い球だったので、しっかり仕留めることができて良かった。一日一日、食らいついていく思いでやっているので、ここで安心せずに一日を大切にしてやっていきたい」

 2回2死では右腕・森唯の初球カットボールを捉えて左翼線二塁打。2安打1打点の活躍を見せ、新井監督も「スイングする時に流れなくなってきている。自分の間で振れているスイングが多くなっている」と成長を認めた。

 前日には藤井ヘッドコーチから打撃のアドバイスをもらい、その成果が早速、結果に表れた。

 「藤井ヘッドコーチから“バットの先を遊ばせて、バットのヘッドが返ったところで飛ばすイメージで”と言われた。体が固まらずにヘッドを常に動かしたまま振れたので、それが良かった」

 従来は、巨人・岡本和を意識し、どっしりした打撃フォームに取り組んできた21歳。この日からは、藤井ヘッドの助言を基に、構える時に静止することなく、常にバットの先を動かしながらタイミングを取るスタイルに改良し、手応えを感じている。

 20年育成ドラフト1位で捕手として入団し、22年には内野手登録に変更。内野全ポジションをこなす守備力を身に付けた。昨季はウエスタン・リーグ107試合に出場して94安打、打率・257、5本塁打、36打点で優秀選手賞を獲得。1軍デビューに向け、今季に懸ける思いは強い。

 「4年目で1軍を目指して、定着を目標に、初安打、初本塁打というのも目標としてやっている。そこ(1軍)に食らいついていけるようなキャンプにしていきたい」

 昨年10月には増量に向け、遺伝子検査を実施。脂質が吸収されやすい体質との結果を受けて、白米などで脂質を多く取り、シーズン終了後から春季キャンプまでに75キロから5キロの増量に成功した。肉体も技術も伸びしろ十分な背番号99が、1軍切符をつかみにいく。 (長谷川 凡記)

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