Honda熊本・片山、152球完封からの連投も涙…「体はボロボロだったけど、魂で投げた」

[ 2023年11月19日 17:27 ]

社会人野球日本選手権決勝   Honda熊本7ー9大阪ガス ( 2023年11月19日    京セラD )

<大阪ガス・Honda熊本>悲願の優勝ならず涙するHonda熊本・片山(撮影・北條 貴史)
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 Honda熊本は悲願の初優勝に届かなかった。前日の準決勝・西濃運輸戦で152球の完封勝利を飾った片山雄貴投手(30)が6―8の6回から登板。8回に1点返して1点差まで迫るも、その裏に右腕が1点を失い力尽きた。

 「本当に体はボロボロだったんですけど、最後は気力、魂で投げました。本当に優勝できるチームだと思っていたんで。でも、最後は僕らの力不足というか、力が及ばなかったのかなと思います」

 6、7回は気持ちのこもった投球で3者凡退。ただ、7回2死から打球を左膝に受け、すぐに拾ってアウトにはしたものの、その後の投球への影響は否めなかった。8回は先頭の高橋の中前打をきっかけに2死一、三塁とし、三井に痛恨の中前適時打を許した。

 「(当たった箇所に打球の)縫い目も残っていますけど、あの場面も痛いなんて言っていられない。みんな魂で戦って、最後の最後まで諦めない姿勢があったんで。僕も最後まで、本当にしんどかったですけど、何とか自分のやるべきことをやり切ろうと思って投げました」

 この試合でも3回47球を投げ、2日間で199球。敗戦の瞬間には涙も見せた。力を出し尽くした30歳のベテランは「まだまだ自分が成長できるというのを感じる機会がたくさんある1年だった。また来年、1段階も2段階も成長した姿を見せたい」と、涙の跡が残る顔を前に向けた。

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