井端監督「最後まで諦めず」初タイトル タイブレークで代打バント成功の古賀に「本当に感謝」

[ 2023年11月19日 22:34 ]

アジアプロ野球チャンピオンシップ2023決勝   日本4―3韓国 ( 2023年11月19日    東京D )

アジアプロ野球チャンピオンシップ<日本・韓国>笑顔で優勝トロフィーを掲げる井端監督(中央)と選手たち(撮影・尾崎 有希)
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 4カ国が出場した「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」は19日、東京ドームで決勝戦が行われ、予選リーグを唯一の3戦全勝で勝ち上がった野球日本代表「侍ジャパン」は宿敵・韓国に延長タイブレークの末サヨナラ勝ちを収めて2017年の第1回に続く大会連覇を達成し、賞金2000万円を獲得した。

 今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を制した侍ジャパンは、これで2019年の「プレミア12」から国際大会21連勝。今大会から就任した井端弘和監督(48)の初陣を飾り、優勝で始まった2023年を優勝で締めくくった。

 0―2で迎えた5回、自らの失策が失点に絡んでいた牧が左翼スタンドへ1号ソロを叩き込み、1点差。6回には佐藤輝の中犠飛で追いついた。

 2―2のまま突入した延長10回には無死一、二塁から始まるタイブレークを5番手右腕・吉村(ヤクルト)が1点でしのぐと、その裏、代打・古賀(西武)が初球で送りバントを成功させ、1死満塁から坂倉(広島)の中犠飛で同点。さらに2死満塁から門脇(巨人)が左前にサヨナラ打を放った。

 侍戦士たちの手で6度宙に舞ってからお立ち台に上がった井端監督は「非常にたくさんのファンの方の前でね、こうやって勝つことができて非常にうれしいです」と第一声。イヤホンの不具合でインタビューが中断するアクシデントもあったが「ホッとしてますし、本当にね、選手の頑張りで勝つことができたんでね、本当に選手に感謝してます」と少し頬を緩ませた。

 0―2からの逆転勝ちについては「誰も諦めることなくね。勝つことだけをね、みんな、思ってやってましたし。本当にね、2―0からね、1点。牧選手がホームラン打って。入った時からね、またベンチの雰囲気が変わったのでね、選手はね、本当に諦めず最後までやってくれました」と感謝の言葉を重ねた。

 タイブレークで1点勝ち越され、その裏の先頭・森下(阪神)に代打・古賀を起用した。初球できっちり決め、サヨナラ劇を演出した貢献に「代打でバント。非常にね、難しい場面でね、決めてくれた古賀選手にはね、本当に感謝してます」とした指揮官。

 最後にサヨナラ打を放った門脇について聞かれると「ちょっとね、強引になるところもあったんですけどね、最後は彼らしくね、センター方向を中心に打ち返してくれたんで。さすがのバッティングでね、良かったと思います」と目尻を下げた。

 監督として初陣でタイトル獲得。今後に向けては「今回はね、若い選手で臨みましたし。この大会を通じて国際試合の難しさもね、経験できたっていうところでは、非常に成長できたのかなと思いますんで。これをね、来年のレギュラーシーズン、そしてまた来年はプレミア(12)もありますんで。1人でも多く侍ジャパンに入ってもらえることを願っています」と話していた。
 

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