侍・森下　今大会打率・571の絶好調男が球団史上初の日本一＆アジアNo.1の称号獲りに意欲

アジアプロ野球チャンピオンシップ2023第3戦   日本10―0豪州 （ 2023年11月18日    東京D ）

＜オーストラリア・日本＞3回、万波の適時三塁打で生還した小園を出迎える（左から）森下、牧、坂倉（撮影・沢田　明徳）
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　「カーネクスト　アジアチャンピオンシップ2023」は18日、予選リーグ最終戦に臨んだ侍ジャパンはオーストラリア戦に10―0で大勝し、3戦全勝で1位通過を決めた。阪神・森下翔太外野手（23）は積極的休養を目的に欠場も、19日の韓国との決勝戦では「3番・左翼」での出場が濃厚。今大会は打率・571を誇る絶好調男は球団史上初となる日本一＆アジアNo.1の称号を勝ち取る覚悟だ。

　森下はベンチから大声で仲間たちを鼓舞した。チームは8回コールドで快勝。試合後には決勝戦へ向けた強い決意を明かした。

　「3連勝はしましたけど最後、勝たないと意味がない」

　大暴れに期待だ。16日の台湾戦では「火球男」の異名を取る古林睿煬（グーリン・ルェヤン）の150キロを左翼席へ叩き込む決勝弾を放ち2安打1打点の好スタートを切ると、翌17日の韓国戦では2安打3出塁とチャンスメークに徹し、チームの連勝に貢献。本番前に目標の一つに掲げていた大会MVPが視野に入る。

　「いいところで1本打てれば。あとは選んでくれる人が決めること。勝つことに重きを置いて、やりたい」

　ここまで計2試合で打率・571（7打数4安打）1本塁打、1打点。同学年の小園、万波がMVPのライバル候補でも、すでに初戦で勝利打点「1」を記録。17年の前回大会では外崎（西武）が2試合連続「勝利打点」を挙げ、勲章を手にした。日本シリーズで新人記録を更新する7打点を稼いだ森下なら、簡単にやってのけても何ら不思議はない。

　日本一＆アジアNo・1の称号を手にするのは球団史上初の快挙。前日17日の練習で打球が膝に当たったとみられ、不安材料はある。しかし絶好調男は「史上初とか、そういう記録に残ることは光栄なこと。獲れれば最高」と意欲。あとは今季の最終戦で、その言葉を体現するだけだ。（石崎　祥平）