槙原寛己氏 安定感増してきたバウアー 今のDeNA投手陣は98年V先発陣より上

[ 2023年6月26日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA5―3阪神 ( 2023年6月25日    横浜 )

<D・神>ヒーローインタビューに答えるバウアー(撮影・光山 貴大)
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 【槙原寛己 視点】最後はバテバテで7回途中降板のバウアーだが、登板ごとに安定性は増してきている。

 来日当初はMLB仕様の配球で、高めで打ち取ろうとしていたが、何度も一発を浴びたことで見直し。低めの直球をうまく使って打ち取れるようになった。3回の近本への攻めが絶妙だった。外角高めのボールになる直球から入り、スライダーを交ぜながら最後は真ん中低めにズバッと155キロ直球で見逃し三振。この低め直球に加えて、ナックルカーブは曲がりが大きく、左打者にはいいアクセントになる。

 バウアー加入で先発陣の厚みが増し、現首脳陣の三浦監督、斎藤投手コーチらがいた98年優勝時の先発陣よりもメンバーはそろってきた。救援陣も佐々木という抑えはいたが、中継ぎ陣が不安定だった当時に比べ伊勢、エスコバー、山崎らバリエーション豊かで力のあるスタッフがそろう今のチームが上とみる。

 打線もいい。2回の先制点は7番・森、8番・伊藤が9球ずつ粘って才木からもぎ取った。つなぎの意識が高い打線は相手投手にとって「マシンガン打線」に匹敵する怖さがある。(スポニチ本紙評論家)

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