楽天・マー君 「あれは危なかった」走者と交錯寸前に冷や汗も美技 内野ゴロの山築いて日米194勝

[ 2023年6月26日 21:45 ]

パ・リーグ   楽天3―1ソフトバンク ( 2023年6月26日    東京D )

<ソ・楽>7回、好守を見せ笑顔の田中将(撮影・光山 貴大)
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 楽天の田中将大投手(34)が7回1失点の好投で5月31日DeNA戦以来、約1カ月ぶりとなる4勝目を挙げた。

 前日までチームは5連敗。「止めるのは自分しかいない」と言い聞かせて上がったマウンドで、熟練の投球を見せた。「直球系がしっかり投げられて、それで変化球も良くなってきたかな」との言葉通り、150キロ前後の直球を軸にスライダー、ツーシーム、スプリットを織り交ぜ、ソフトバンク打線に的を絞らせなかった。

 丹念にボールを低めに集め、毎回内野ゴロでアウトを奪った。7回には三森の詰まったゴロをマウンドから駆け下りて華麗に処理。「あれは危なかった」と打者走者と交錯しかけたことに苦笑いしつつも、「何とか(一塁手の鈴木)大地が捕ってくれて助かりました」と振り返った。

 これで日米通算194勝目(日本116勝、メジャー78勝)。日米通算で並んでいたパドレス・ダルビッシュを抜き、メジャー経験者では歴代単独3位の勝利数となった。

 「鷹の祭典」でエメラルドグリーンのユニホームが埋め尽くし、完全アウエーとなった東京ドームで意地の快投。レフトポール際一角に集まった鷲党に「まだまだここから。共に頑張りましょう」と最下位からの巻き返しを力強く宣言し、お立ち台を締めた。

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