侍ジャパン韓国戦視聴率44.4%!大谷 二刀流予定16日イタリア戦は歴代1位「10.8」超えも!

[ 2023年3月14日 05:05 ]

侍ジャパンの大谷
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 大谷を見逃すな。カーネクストWBC1次ラウンドB組を1位突破した侍ジャパン。10日の韓国戦は、同大会日本戦中継史上最高の平均視聴率44・4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録した。野球中継の最高視聴率は、最終戦での同率首位決戦だった94年10月8日の中日―巨人戦の48・8%。大谷翔平投手(28)が投打二刀流出場予定の16日の準々決勝・イタリア戦(東京ドーム)で、「国民的行事」とされた歴代1位と大台50%超えも見えてきた。

 まずは世界初制覇の数字を超えた。TBSが中継した10日の韓国戦は、日本が初優勝した06年大会の決勝・キューバ戦の平均視聴率43・4%を超え、WBC中継史上歴代1位の44・4%という数字を叩き出した。今大会は他の3試合も全て41%を超えWBCの歴代5位までにランクイン。1次Rを1位突破した史上最強ともいわれる侍ジャパンは注目度も史上最強となっている。

 中継関係者は「スーパースターがそろった侍ジャパンの魅力。大谷、ダルビッシュら普段、国内でのプレーが見られないスターが出場し、ヌートバーという話題性抜群の新たなスターも生まれた」と分析。何よりも二刀流・大谷のプレーが、注目を集める最大の要因となっている。

 国内での最後の試合となるのが、テレビ朝日が中継を担当する16日の準々決勝・イタリア戦だ。大谷が今大会最後の先発登板に挑み、二刀流で出場予定。1次R以上の関心を集めることは確実で、驚異の数字が期待される。これまでの野球中継の平均視聴率トップは、94年10月8日の中日―巨人戦の48・8%。同率首位で並んだ両軍の最終戦決戦で、当時の巨人・長嶋茂雄監督が「国民的行事」と呼んだ一戦だ。さらにテレビ局関係者は「50%を超えれば奇跡。今大会、東京ドームでの最終戦で大谷が先発するという点で奇跡に期待がかかる」と「10・8」超えの可能性も口にした。野球、スポーツに限らず、ここ20年で平均視聴率50%を超えたのは、06年サッカーW杯のクロアチア戦、10年サッカーW杯のパラグアイ戦、21年東京五輪開会式の3度のみ。野球中継歴代トップだけでなく、50%超えに期待がかかる。

 9日の中国戦でWBC史上初の投打同時出場を果たし、勝利投手となった大谷は声援について「まだまだ足りない」とお立ち台で呼びかけた。4戦全勝で1次R突破を決めた12日のオーストラリア戦後のお立ち台でも、いたずらっぽく「まあまあでした」とさらなる声援を求めた。

 日本で次回、大谷が二刀流でプレーする姿を見る機会はしばらく見当たらない。運命の3・16。大谷から目を離してはいけない。

 ≪連日フィーバー 11日は岩手で62.6%≫大谷の地元・岩手地区ではさらに驚異的な視聴率となった。大谷が先発した9日の中国戦は平均56.8%で、10日の韓国戦が57.2%、12日のオーストラリア戦が57.5%と高い数字を記録。さらに、同じく岩手出身の佐々木朗が先発した11日のチェコ戦では、62.6%まで数字が伸びた。

 ▽10・8決戦 94年10月8日、シーズン最終戦で巨人と中日がナゴヤ球場で激突。ともに69勝60敗で勝った方が優勝。巨人・長嶋茂雄監督が「国民的行事」とし、試合前のミーティングで「俺たちは勝つ!勝つ!勝つ!」と鼓舞した。先発・槙原寛己から斎藤雅樹、桑田真澄と3本柱が登板。2回に落合博満のソロで先制し、3回に落合が勝ち越し打。巨人が6―3で勝利した。

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2023年3月14日のニュース