米国まさか11失点完敗…元ソフト・マルティネス3回途中KO 指揮官は投手起用に「難しい問題」

[ 2023年3月14日 02:30 ]

WBC1次ラウンドC組   米国5-11メキシコ ( 2023年3月12日    フェニックス )

<米国・メキシコ>3回途中で降板した米国先発のマルティネス(AP)
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 連覇を狙う優勝候補の米国が、メキシコに完敗。前日にD組でドミニカ共和国が敗れたのに続く波乱となった。マーク・デローサ監督は「相手打線は、よく振れていた。いい野球をされてしまった」と認めた一方で、スター軍団ならではの問題も露呈していた。 C組日程と結果

 元ソフトバンクで現在パドレスの先発マルティネスが、元オリックスのメネセスに先制2ランを許すなど、2回2/3を5安打3失点。流れを変える必要がある中で、3番手でロイヤルズの先発右腕シンガーが4回に4失点した。この回途中の交代も考えられたが、「所属チームの意向を尊重しなければならない。球数の問題がある」と指揮官。大リーグの公式戦に備えて球数を多く投げさせるため、5回まで続投させた。

 投手だけではない。遊撃には1戦目に出場がなかったアンダーソンを起用。相手先発は左腕だったが二塁には左打ちのマクニールが入り、二塁と遊撃を守れる右打ちのターナーは欠場した。野手には平等に打席数を与える必要があり、デローサ監督は「各球団で公式戦で重要な存在になる選手ばかり。難しい問題なんだ」と語った。

 これで1勝1敗。メキシコには、日本の準決勝進出につながった06年2次ラウンドでの敗北を皮切りにWBCでは3連敗だ。失点率が明暗を分けたA組と同様、この11失点が順位決定に影響する可能性もある。

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2023年3月14日のニュース