阪神・佐藤輝、ヤクルト・村上との差を埋める「超人ボディー化」計画 不足の筋力と体力を強化

[ 2022年11月29日 05:15 ]

足を上げて体をほぐす佐藤輝(撮影・北條 貴史)
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 阪神・佐藤輝明内野手(23)が28日、「超人ボディー」を今オフのテーマに掲げた。2年連続で終盤に失速した原因を、筋力とスタミナの不足にあると分析。ウエートトレーニングに徹底的に取り組むとともに、現役を引退した糸井嘉男氏(41)からアドバイスを求めるプランも明かした。肉体的、精神的な成長を求める岡田彰布監督(65)にスケールアップした姿を見せるため、オフも鍛える覚悟だ。

 自分でメニューを考え、練習に励む佐藤輝の姿が鳴尾浜にあった。高知・安芸での秋季キャンプ後も、肉体強化を目指す取り組みにオフはない。この日もランニングとウエートトレで汗を流し「全身鍛えていきたいです」と意欲を口にした。

 やるべきことを一本に絞った。3年目の飛躍に向けて、土台をしっかりと固めることに全力を注ぐ。侍ジャパン強化試合で一緒になったヤクルト村上との意見交換でも感じたのは技術より体力の差。バットを振る体力、シーズンを通してプレーする体力。足りないものを埋めて、レベルアップのオフにする。

 「ちょっと細くなった感じがあるので。体重は変わってないですけど、インボディか。ウエートはしっかりやりたいと思いますね」

 2年越しの課題と向き合う。ルーキーイヤーは前半戦で20本塁打とハイペースでアーチを量産しながら、8月以降は4本塁打。NPB野手ではワーストの59打席連続無安打を喫するなど、不振に苦しんだ。今季も5月までに54試合で12本塁打しながら、終わってみれば20本。8月は今季月間ワーストの打率・228と低迷した。土台が崩れるから、打撃フォームも安定しない。昨年のオフは左膝を痛めていたため十分な強化ができなかった。動ける今オフはその分も鍛える決意だ。

 「筋肉も1年間で少し落ちてきた感じ。特にシーズン終盤。全身ですね。文字通り、ひと回りデカくなってキャンプインしたい。食べないとウエートしてる意味がないので頑張ります。年々、レベルアップしていきたい」

 超人・糸井からアドバイスを求めるつもりでいる。「甲子園でも鍛えているし、ジムにも行っている。凄いですし、また、今度聞いてみようかなと思います」。合同トレが実現する可能性もあるだろう。現役引退する先輩から贈られた「もっと練習せえよ」の金言は忘れていない。進化のためなら、汗は惜しまない。(鈴木 光)

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2022年11月29日のニュース