広島・大瀬良“コミュ力”で勝つ! 選手会長続投の来季、より積極的に会話「意識してやっていきたい」

[ 2022年11月29日 05:00 ]

選手会ゴルフに参加する大瀬良(撮影・河合 洋介)
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 広島・大瀬良大地投手(31)が28日、選手会長2年目に向けて、チームの一致団結に貢献する決意を示した。同日に広島市内のホテルで行われた選手会納会で、来季も選手会長を務めることが承認された。主将制を敷かずに迎える来季はリーダー役が選手会長に一本化されるだけに、積極的にコミュニケーションを図って家族の中心に立つ構えだ。

 主将制を敷かない来季は、選手会長としての役割がより明確になる。大瀬良は一本化されるリーダーとしての責務を見据え、「いろんな話をできるように…と目を向けてきたが、来年はさらにそういう部分が大事になる。意識してやっていきたい」と決意表明した。

 来季は主将制を敷かないことが決定。新井監督は、その理由について「選手会長に一本化したほうが選手も分かりやすい」と説明している。大瀬良は、選手会長1年目の今季を「もう少し連携を取れたらいいなと思う部分もあった」と反省を踏まえながら振り返る。より積極的に会話を交わし、より良いチームづくりに励んでいく。

 「同行していない遠征で連敗したときにチームの雰囲気を読み取る難しさを感じた。来季はいろいろと監督とも話したりしながら、より良いアクションを起こせるような状況をつくっていきたい」

 今季は2度の登録抹消を経験するなど、チームを支えられない悔しさも味わった。「今年は苦しい年になった。それでも、チームのことを考えることと自分の成績は別だと思った。来季は迷ったらコミュニケーションを取りたい」。選手会長の役割を全うすることに加えて、自身の復調も追い求める来季。不振脱出の鍵は「直球」にあると結論づけた。

 「今年は直球に全く自信がなく変化球に頼っても苦しくなる一方だった。息詰まっていたし、発想を変えないといけないと思った。まだ31歳。成長できる部分はたくさんあると思う。もう一度、直球を見つめ直したい」

 直球の平均球速は、最多勝を獲得した18年が147キロ、今季が143キロ。球威が落ちたことでプロ9年目で自己ワーストとなる防御率4・72に悪化した。

 今オフは、上半身のウエートトレーニングに重点を置いて球威向上に取り組む。「(直球の平均球速が)140台後半までいければ、少なくとも今年の僕のイメージから変わると思う」。個人成績でも堂々とチームの中心に立つつもりだ。(河合 洋介)

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2022年11月29日のニュース