OB鈴木誠也が「凄いですね」 二松学舎大付のスーパー1年生・片井を絶賛 偉大な先輩の前でアーチ

[ 2022年11月12日 21:30 ]

秋季高校野球東京都大会 準決勝   二松学舎大付8―3帝京 ( 2022年11月12日    神宮 )

鈴木誠也(AP)
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 秋季高校野球東京都大会は12日、神宮で準決勝2試合が行われ、春夏連続で甲子園に出場した二松学舎大付が、帝京を8―3で下して決勝進出。片井海斗内野手(1年)が、左越えソロを含む2安打3打点で貢献した。東海大菅生は3―2で日大三に勝利。13日に決勝が行われ、優勝校は明治神宮大会(18日開幕、神宮)に出場する。

 先輩・鈴木誠也も驚く怪物だ。負ければ来春の選抜選出が絶望的となる帝京との大一番。1年生4番の片井が、4―1の4回にカーブを振り抜いて左翼席に高校通算16号を叩き込み「真芯を食って飛んでくれた。変化球を狙って一発で打てた」と笑った。
 
 8回には左中間にダメ押しとなる8点目の適時二塁打。2安打3打点の勝負強さで決勝進出に貢献した。西武・中村をほうふつさせる1メートル75、97キロの体格。今夏の甲子園では社(兵庫)との2回戦で広い甲子園の左中間にソロを放った。夏の甲子園の1年生4番の本塁打は史上3人目で、右打者では83年の清原和博(PL学園)以来39年ぶりだった。

 神宮ではOBのカブス・鈴木が観戦。試合後は恩師である市原勝人監督にあいさつし、片井の打撃を「凄いですね」と絶賛した。視察した広島・苑田聡彦スカウト統括部長も「軸がしっかりしているから強く振れる。順調に伸びてほしい」と2年後のドラフトに向けて期待した。

 選抜出場を当確とするためには、きょう13日の東海大菅生との決勝での勝利が絶対条件。「本当に選抜に行きたいので一戦必勝で絶対に勝ちたい」。1年生らしからぬ貫禄で聖地への帰還を誓った。(柳内 遼平)


 ◇片井 海斗(かたい・かいと)2006年(平18)8月31日生まれ、埼玉県朝霞市出身の16歳。朝霞六小1年から朝霞フレンズで野球を始める。朝霞三中では狭山西武ボーイズに所属。高校は「最初に声を掛けてくれた」と二松学舎大付に進学し、1年春の関東大会からベンチ入り。憧れの選手は巨人・岡本和。50メートル走6秒6。1メートル75、97キロ。右投げ右打ち。


 ○…広島から育成ドラフト3位指名を受けた二松学舎大付の左腕・辻大雅(3年)が、引退した3年生らとともに一塁側の内野席で応援。片井の活躍に「改めて頼もしい。パワーだけではなく変化球に対する対応力もある」とし「苦しい時に声かけをしてくれた。そういうところが結果につながっていると思う」と人間性も評価した。

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