国学院栃木 選抜4強の兄弟校・久我山に続く 開幕戦初勝利から快進撃だ!37年ぶり2度目の夏甲子園

[ 2022年8月5日 05:10 ]

甲子園出場を決め、抱き合って喜ぶ国学院栃木ナイン
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 第104回全国高校野球選手権大会(17日間)は、6日に甲子園で開幕する。37年ぶり2度目の出場となる国学院栃木は4日、日大三島(静岡)との開幕戦を前に夏の甲子園初勝利を誓った。今春の選抜で4強入りした国学院久我山(東京)に続き「国学院勢」が躍進を狙う。今大会は新型コロナウイルスの感染対策を施し、3年ぶりに一般の観客を入れて開催。5日は開会式のリハーサルが行われる。

 国学院栃木はプラン通りで開幕戦を迎える。栃木大会準決勝で夏の11連覇を狙った作新学院を下すなど接戦を勝ち抜き、37年ぶり2度目の出場を果たした。大会後は開幕戦に照準を合わせて練習を重ね、抽選では6日に行われる開会式直後の日大三島との開幕戦を見事に引き当てた。三塁手の平井悠馬主将(3年)は「開幕ゲームを狙っていた。監督さんからも“1日目を引いてこい”と言われていました」と胸を張った。

 今春の選抜大会から2季連続出場となる日大三島は、練習試合でも対戦経験がない。柄目(つかのめ)直人監督は「非常にバランスが取れて走、攻、守でレベルが高い。上位打線のバッティングが良く、下位は小技を使ってくる。マークするところが幅広い」と警戒を強めた。

 今春の選抜大会では国学院久我山(東京)が選抜初勝利をマークすると、その勢いのまま4強入り。同じ「国学院」の名を背負う学校として、切磋琢磨(せっさたくま)するライバルでもある。4度出場した春は通算7勝を挙げているが、85年に唯一出場している夏は未勝利で敗退。平井主将は「まずは1勝して歴史に残したい。個人としては中心となって勝ちに貢献できるように頑張りたい」と言葉に力を込める。

 国学院栃木の選手時代は00年春に「1番・中堅」として、同校史上最高成績となる準決勝進出に貢献した柄目監督は「粘り強いディフェンスと攻撃ができればチャンスはある。自信を持って戦いたいと思っています」と抱負。新たな歴史を、今度は指揮官としてつくる。(柳内 遼平)

 《久我山の躍進導いたイチ流指導》国学院久我山は今春の選抜で初の4強入り。初戦で有田工(佐賀)を下して選抜初勝利を挙げると勢いに乗り、躍進した。準決勝では大阪桐蔭に4―13で敗戦。昨年11月にイチロー氏(48=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)の指導を受け、尾崎直輝監督は「イチローさんから背中を押していただいた部分を発揮できた」と話していた。

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2022年8月5日のニュース