落合博満氏 「簡単にルールを変えるんだよね」二刀流に沸くメジャー「大谷ルール」に持論

[ 2022年8月5日 17:10 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が5日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。エンゼルスの大谷翔平投手(28)の「二刀流」としての存在意義を語るとともに、今季から導入された「大谷ルール」について言及した。

 大谷の「二刀流」は以前から「やったらいい」と発言してきた落合氏は、改めて「やりたいんだったらやればいいじゃん。両方センスがあって、どっちか1個に選ばなくたって、両方できるんだったら両方した方がいいんじゃないのかな」と話した。ただ、大谷が二刀流プレーヤーとして輝くには、これまで条件も付け加えていた。「(日本の時も)セ・リーグでは難しいよっていう話はしたけどね。どこ守らせるんだ、(登板したら)何日空けるんだっていうふうになっちゃうから。アメリカ行く時でも、DHのあるところ(ア・リーグ)しか行けないなっていうのは自分の中では思ってたけどね」と語った。

 大リーグでは、今季からナ・リーグもDH制を導入。さらに「大谷ルール」も加わった。「打順に入った先発投手が降板後もDHで出場を続けられる」という新ルールで、これに伴い、昨季までならDHを解除して投手で出場し、降板後は外野に回るなどの必要があったが、今季からその必要はなくなった。この点について、落合氏は「簡単にルールを変えるんだよね。人(ファン)がそれを望んでるからっていうことで、アメリカでも世論を動かしてルールを変えたっていうことなんだろうと思う。だから、それだけ注目度があるってことだよ」と大谷の存在感を称えた。

 ただ一方で、このルール変更は、出場過多による負担増の可能性も指摘されている。「注目度があるのと、数字は比例するかって言えば、ケガもあるだろうし、体調不良ってこともあるだろうし」と語り「選手生命終わった時に、どれだけの結果を残したかっていうのが、すべてじゃないのかな」と一過性ではなく、今後も含めた大谷の二刀流の歩みを見守る考えを示した。

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2022年8月5日のニュース