巨人もう全快!17日ぶり勝った 2回中田の先制打から4連続タイムリー コロナ禍乗り越え連敗止めた

[ 2022年8月5日 04:40 ]

セ・リーグ   巨人7ー0阪神 ( 2022年8月4日    東京D )

<巨・神>2回、中山の適時打で生還しハイタッチをかわす巨人・中田(撮影・白鳥 佳樹)
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 ようやく勝った。17日ぶりだ。巨人は4日、阪神戦の2回に中田翔内野手(33)の決勝打となる先制の右中間二塁打など、4連打を含む打者一巡の猛攻で5得点。新型コロナウイルス集団感染から6試合の延期を挟んで、7月18日のヤクルト戦以来の白星を飾った。7回には丸佳浩外野手(33)が、7年連続20号となるソロ。コロナ陽性から回復した選手が活躍し、チームの連敗を4で止めた。 

 内心はホッとしたことだろう。17日ぶりの勝利。原監督は「まあ、たまには勝つよ。そんなに不思議なの?」とおどけた後、「なかなか勝利につながらなかった。我々のゲームをやる上での目標は勝つこと。非常にナイスゲームだった」と総括した。

 コロナ集団感染から再開した3試合目。スタメン野手8人中、5人がコロナ陽性から回復した選手だ。その一人、中田が口火だった。2回無死一、二塁から、右中間を破る先制の適時二塁打。「コンパクトに強く振ろうと思っていた」と、逆方向にはじき返すと、大城、中山、山崎伊が続いた4連打など、一挙5得点のビッグイニングを呼んだ。

 中田は7月20日のヤクルト戦後に、陽性が判明。「早く野球がやりたい気持ちを抑えて、家の中でできることをしっかりやって過ごしていた」と、一日でも早い復帰を目指した。7月末に個人練習を再開し、猛暑の中でコンディションを上げた。3日の阪神戦でスタメン復帰し、2試合連続のマルチ安打。前日からは、試合開始の4時間以上前から早出特打を敢行し「確認したいこと、やりたいことがあった」と、若手に交じり黙々と振り込んだ。

 7回には丸が7年連続の20号本塁打。8回には代打・増田陸の一発も飛び出した。両選手ともに、コロナから復帰後、初本塁打。2回の5安打中、山崎伊を除く4安打もコロナ陽性から復帰した選手の安打だった。

 ベストな布陣で戦えない状況で前夜の敗戦で、コロナ禍以降は4連敗となった。5カード連続負け越しで、東京ドームでは引き分け1を挟み、球団ワーストタイの8連敗。原監督は「我々の中で風景を変えたかった」とこの日、一塁コーチを亀井コーチから村田コーチに、三塁を元木コーチから亀井コーチに変更した。空気を変えることが目的だった。

 首位・ヤクルトとは14・5ゲーム差の5位。厳しい状況は変わらない。中田は「今、自分ができることをやり続けるだけ」と言った。残り44試合。今、できることは、白星のために最善を尽くすことだけだ。(川島 毅洋)

 ▼巨人・大城(2回に中前適時打)伊織のためにも援護したかったので、打てて良かった。

 ▼巨人・中山(2回に右前適時打)中田さん、大城さんが連続タイムリーだったので“俺も続くぞ”と気合を入れました。

 ▼巨人・丸(7回1死から右中間ソロ)常に試合に出続けるためにサポートしてくれるトレーナーの皆さま、スコアラーの皆さま、いろいろな方々に支えられてプレーができていることに感謝したい。

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2022年8月5日のニュース