阪神・近本 今季10度目の猛打賞「巨人戦だけ打ってなくてずっと気にはなっていた」

[ 2020年10月6日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神6―1巨人 ( 2020年10月5日    甲子園 )

6回2死二塁、近本は中越えに適時二塁打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 3連敗だけは許されない中、阪神・近本が巨人戦では9月15日以来2度目で今季10度目の猛打賞を記録し勝利に貢献した。

 「なんとしても勝たないといけない相手だった。4戦目でしっかり勝ててよかった」

 初回、先頭で桜井から放った右中間フェンス直撃の二塁打と6回2死一塁で宮国の直球を適時打とした左中間二塁打は、いずれもファーストストライクを捉えたもので、持ち味である積極性が奏功した。3回は先頭で左前打し5打数3安打。打率も今季最高の・296とし3割に手が届くところまできた。

 「巨人戦だけ打ってなくてずっと気にはなっていた。(チームも)負け越しているのでそういうところの責任も感じています」
 今季の巨人戦はこの日を含め打率・235で球団別ワースト。9年連続負け越しの要因の一つが自身にもあると感じているだけに、わずかだが意地を見せた。

 この日までに「兵庫県企画県民部災害対策局災害対策課」から依頼を受け、11月5日実施の「兵庫県津波一斉避難訓練」の広報ポスターに起用されることが決まった。「地元の兵庫県で掲載されるポスターに起用していただき光栄です」と球団を通じてコメント。過去には女優の有村架純、平祐奈ら兵庫県出身の有名人が起用されているが、スポーツ選手としては初めて。“兵庫の顔”として認められた証でもあった。

 残り29試合、声援を送ってくれるファンのために力を振り絞ることに変わりはない。「一戦一戦しっかり勝っていって。まだまだ諦めていない」。“チームの顔”になるための戦いは、これからも続く。(阪井 日向)

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