“ほぼ完封”好リズムな高橋のパーフェクト投球

[ 2020年10月6日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神6―1巨人 ( 2020年10月5日    甲子園 )

<神・巨>5安打1失点で完投勝利を挙げ、雄たけびを上げながらグラブを叩く高橋(撮影・北條 貴史)
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 【亀山つとむ 視点】高橋は記録上は完投ですが、かぎりなく完封に近い、パーフェクトに近い投球だったと思います。無駄な力が抜けている上、一球一球のテンポアップを心がけているように感じました。あれだけのリズムで投手が抑えてくれると、守りのミスも出ず、攻撃の時間は長くなります。これで初完投とは驚きです。

 高橋自身、今季5度目の巨人戦でしたが、過去4度と違うのは捕手が坂本だったこと。配球面では序盤、主軸に対してうまくカーブを使っている印象を受けました。坂本が温めていたプランかもしれません。それと高橋の投球がハマったのではないでしょうか。無駄球も少なく、巨人が戦略を練る前に攻撃を終わらせた印象です。坂本は8回無死一、二塁から福原投手コーチがマウンドに行った後、大城を空振り三振に仕留めた後にも再びマウンドへ行きました。あの「間」もファインプレーと言えました。

 今後、高橋にはシーズン3~5完投くらいできる投手を目指してほしい。この日の投球ができるなら十分、可能でしょう。
(本紙評論家)

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2020年10月6日のニュース