JR東日本・浜岡監督 万感の都市対抗出場 堀井前監督に感謝 自らのカラーで彩り

[ 2020年10月6日 13:22 ]

都市対抗野球・東京第1次代表決定戦   JR東日本3―0NTT東日本 ( 2020年10月5日    大田スタジアム )

JR東日本・浜岡監督
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 【伊藤幸男の一期一会】カクテル光線に照らされた新監督がナインを満面の笑顔で迎えた。17年都市対抗覇者に3―0と快勝してつかんだ東京第1代表。母校・慶大野球部監督となった堀井哲也氏(58)の後任として今季から指揮を執る浜岡武明監督(48)は万感の思いで振り返った。

 「堀井さんがチームを作ってくれた。あとはボクが打線が打てない時はどうしよう、とか考えるだけで良かった」。11年全国制覇を含め都市対抗常連チームに鍛え上げた前監督に感謝しつつ、自らのカラーで彩りを添えた。

 初仕事は2年目左腕・伊藤将司(24、国際武道大)をエースに指名したことだ。「本人が“投げさせて欲しい”と言ってきた。投げ込みだけでなく(投内連係など)周辺練習をしたことが投球にプラスになったと思う」と浜岡監督。この日は同じドラフト候補同士、NTT東日本・佐々木健投手(24、富士大)との投げ合いも、伊藤はチェンジアップ、ツーシームに直球と緩急で芯を外す投球が冴えた。もちろんゴロを打たせるたび、忠実にカバーへ走った。

 その結果が9回1死までノーノーペース。27人目の打者に中前へ運ばれたが、後続を落ち着いて断ち、1安打完封劇を達成だ。

 「記録は少し意識しました…」。左腕は苦笑いしつつ「チームが勝てて良かった。監督も初めての大会でプレッシャーもあったけど、エースとして投げた以上は勝ちたかった」と108球の快投を振り返った。

 11年連続で臨む本大会。「予選は勝てたんで、東京ドームでは思い切り投げたい。行けると思います」と伊藤が胸を張った。胴上げの輪から解放された浜岡監督も「残り1カ月間変わらずしっかり調整して臨みたい」と11月22日開幕の本大会へ挑む決意を明かした。

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