奈良大付・北島 天国の父にささぐ1号「“ナイスバッティング”と言ってほしい」

[ 2020年7月31日 05:30 ]

奈良大会準々決勝   奈良大付11-0添上 ( 2020年7月30日 )

<添上・奈良大付>5回2死一塁、左越え本塁打を放ち、ガッツポーズする奈良大付・北島(撮影・平嶋 理子)                                                                   
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 天国の父が、見えない力を与えてくれた。「9番・二塁」で出場した奈良大付の北島広夢(ひろむ=3年)が9―0の5回、公式戦1号2ランを左中間席へ叩き込み、コールド勝ちにつなげた。

 「いい結果が出て良かった」

 6月8日の練習再開後、練習試合では打率0割台と絶不調。ナインから「何も考えるな」と言われて楽になった。「気持ち良くスイングした結果がホームランになりました」と笑顔をはじけさせた。

 今年2月、父・洋史さんが急性骨髄性白血病のため54歳の若さで死去。野球を始めた小学校の時から試合観戦に足を運んでもらい、つらい時も背中を押してもらった。大会前、帽子のつばに書き足したのは「両親に感謝」の文字。「“ナイスバッティング”と言ってほしいです」と胸を張った。

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