田沢 BC初登板で1回2K零封!日本での公式戦は4269日ぶり 最速152キロ

[ 2020年7月31日 19:45 ]

<BCリーグ 埼玉・栃木>6回、力投する埼玉・田沢(撮影・小海途 良幹)
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 レッドソックスなどで活躍し、独立リーグのルートインBCリーグ埼玉に入団した田沢純一投手(34=前レッズ)が31日、栃木戦(熊谷)に2番手で登板し、6回の1イニングを投げて無安打無失点。2三振を奪って三者凡退に抑えた。最速は152キロだった。日本での公式戦登板は、新日本石油ENEOS時代の08年11月22日、社会人野球・日本選手権準決勝のJR東海戦以来、4269日ぶりとなった。

 田沢は08年9月にプロ野球を経ずアマから直接メジャーへの挑戦を表明し、国内12球団の球団社長あてにドラフト会議での指名回避の要望書をFAXで送信。1位指名が確実だった22歳の一大決心に国内プロ野球には激震が走り、アマから直接メジャー入りした選手には「海外の球団退団後、高卒は3年間、大学・社会人出身は2年間、NPBでプレーできない」というペナルティーを科す“田沢ル―ル”が生まれた。

 だが、海を渡った右腕の決断は間違いではなかった。レッドソックスと契約し、翌09年にメジャーデビュー。13年にはセットアッパーとして71試合に登板し、上原とともに世界一に貢献するなど、日本投手歴代3位となる388試合に登板し、一時代を築いた。

 6月には34歳となった。7月13日に埼玉県内で行われた入団会見では今後のメジャー復帰は現状で「考えていない」と話す一方、NPB入りも2年間禁止されており、「いろいろなものがあり、難しいのかな。そこは今シーズンが終わってから」と話した。

 レ軍で世界一に輝いた13年と同じ「36」の背番号を背負い、田沢が新天地で新たな一歩を踏み出した。

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