広島・堂林 7番降格に発奮!3戦ぶり特大7号3ラン「いいきっかけになった」

[ 2020年7月31日 05:30 ]

セ・リーグ   広島4―4中日 ( 2020年7月30日    マツダ )

<広・中>4回1死一、二塁、堂林は左中間に3点本塁打を放つ(撮影・奥 調)
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 広島・堂林翔太内野手(28)が30日の中日戦で一時逆転となる7号3ランを放った。直近の2カード6試合で打率・160と下降気味だった中、復調を示す一発となった。試合は7回に2番手・菊池保が同点を許して4度目の引き分け。5カードぶりの勝ち越しを逃した。

 柵越えを確信し、打席で仁王立ちしたまま打球を見届ける。これぞ、覚醒後の堂林である。

 1点の勝ち越しを許した直後の4回だった。鈴木誠、松山の連打などで1死一、二塁。岡野の初球カーブを振り切ると、手応えを味わってからゆっくりと歩き出した。左中間最深部に着弾する一時逆転の7号3ラン。今季の7本塁打のうち先制2本、逆転2本を数える。本塁打の肩書が、勝負どころでの一発の多さを物語っている。
 「前の打席は、チャンスで凡退した。初球に甘いところに来ればいこうと。ベルト付近に来れば…と思っていたところに、その通りの球が来たので、自分のスイングができたのかなと思います」

 この3連戦の計12打席のうち、初球が直球だったのは2打席のみと、徹底した変化球攻めに苦戦していた。明らかに相手の警戒心が高まっていく中で、初球の変化球に狙いを絞って相手を上回った。

 打率・367は、変わらずリーグトップを走っている。ただし、一時打率4割超を誇った反動からか、直近の2カード6試合に限れば、計25打数4安打、打率・160と下降線をたどり始めていた。主に3番を務めた打順は、13試合ぶりに7番にまで降格。「(打順は)意識していない。どの打順でもやることは変わらない。最近、状態は良くなかったので、いいきっかけになったと思います」。打撃好調が、期間限定でなかったことを示す豪快な一発となった。

 先発三塁は18試合目で、6回2死一塁では京田の三塁線の打球を好捕した。前夜も再三の好守があり、打撃が低調の間も守備での貢献は印象的だ。チームの三塁は13年に堂林が105試合に出場して以降、100試合以上守った選手がいない。長年の課題だった三塁手問題に“解決”をもたらしつつあり、打撃の好不調にかかわらず、存在感が頼もしい。(河合 洋介)

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2020年7月31日のニュース