涙の復活…則本1安打完封「2カ月間、チームには申し訳なかった」

[ 2014年8月15日 22:00 ]

<楽・ロ>1安打完封勝利にお立ち台で笑顔を見せていた則本だったが突然、汗と涙が一緒になって頬を伝う

パ・リーグ 楽天4―0ロッテ

(8月15日 コボスタ宮城)
 楽天のエースが輝きを取り戻した。

 2日の西武戦で今季最短の3回4失点でKOされた楽天・則本は星野監督から「0点どころか、マイナス。反省が全くない」と先発ローテーションから外された。

 その後、「初心に戻るというか、しっかりと腕を振るということを再確認できた」という2試合のリリーフ登板を挟み、この日の先発登板を迎えた則本は序盤から気迫のこもった投球を見せ、ロッテ打線に対して凡打の山を築いた。

 気づけば5回までパーフェクトピッチング。6回1死の場面で加藤にヒットを許して大記録は逃したが、許したヒットはその1本のみ。エースらしくしっかり9回を一人で投げきり、9奪三振無四球で今季6度目の完封勝利。6月29日以来となる今季10勝目として球団史上初となる新人からの2年連続2桁勝利を達成した。

 「小関のリードが冴えていたので、そのおかげ」と謙遜する則本は「ここ2カ月間、本当にチームには申し訳なかったので…」。そう語ると、熱いものが込み上げてきた。

 「9回マウンドに登った時は…ちょっと泣きそうだったですけれど…よかったです」。楽天ファンの大きな声援に復活したエースは感極まった。

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2014年8月15日のニュース