藤浪　８月初黒星　７回２失点も無援「勝たないと意味がない」

＜巨・神＞４回１死満塁、藤浪は井端に勝ち越し中犠飛を打たれる

セ・リーグ 阪神１－４巨人

（8月14日 東京Ｄ）
　１０７球の粘投は報われなかった。阪神の藤浪は尻上がりに調子を上げて７回を３安打２失点。６回には試合中盤まで温存していたフォークを決め球に阿部、高橋由、村田を３者連続三振に斬り捨てた。だが、打線の援護がなく５敗目を喫し「内容的には悪くなかったが勝たないと意味がないので」と声を落とした。

　初回、課題の立ち上がりを攻められた。先頭の長野に二塁打を許し、バントで１死三塁。坂本にフェンス直撃の二塁打を浴びて簡単に１点を失った。同点の４回には先頭打者の坂本に粘られ、最後は外角低め１４９キロの直球をボールと判定されて四球。普段は感情を表に出さない２０歳が、その場にしゃがみ込んで苦笑いした。その後に安打と死球で１死満塁として井端に勝ち越しの犠飛。「（直球で）詰まらせようと思ったが、運ばれてしまった。やっぱり四球から」と最も嫌う失点パターンに悔いを残した。

　この試合まで新人だった昨季から７戦して５勝と、得意だった８月に初めて黒星を喫した。「夏男」を自称する右腕で接戦を落とし、巨人とのゲーム差は２・５。和田監督は「再来週も同じ曜日に同じカードがある。もう一度（ゲーム差を）詰めてこられるようにやっていく」と切り替えた。

　▼阪神・関本（６番・三塁で今季初先発出場も２打数無安打１四球）すんなり（試合に）入れた。（セドンは）あまり嫌なイメージはなかった。