和田 来季メジャー残留前進 対左腕最強打線に2失点2勝

[ 2014年8月15日 05:30 ]

<カブス・ブルワーズ>2勝目を挙げた和田(AP)

ナ・リーグ カブス4―2ブルワーズ

(8月13日 シカゴ)
 カブスの和田毅投手(33)が「左キラー」のブルワーズ打線を6回2/3で5安打2失点に抑え、2勝目を手にした。相手は投手も含めて打者9人が全て右打者。「左打者がいない。懐を攻めていかないと抑えられない」と強い気持ちで臨み、積極的な内角攻めを貫いた。

 初回は3者凡退で立ち上がり、2回1死一塁ではウィークスを内角高め直球で詰まらせ遊ゴロ併殺。6回まで得点を与えず、7回2死から2者連続弾を浴びて降板したが、連打はそこまで許さなかった。内角を突いたのは97球中52球。「内角のスライダーがしっかり投げられた。ボールにするイメージで投げて、投球の幅が広がった」とうなずいた。スライダーは、腕が横振りになり抜けていたものを、ここ2試合で修正。内を意識させ、外角から入れる外スラも面白いように決まった。

 ブ軍はこの試合まで相手の先発が左腕だった試合で18勝11敗。一方、和田は対左打者の打率・143に対し、右打者には同・268だった。ジェド・ホイヤーGMも「相手は対左腕でメジャー最強の打線。大きなテストになる」と話していた。チームはプレーオフ進出が絶望的で、和田には来季以降のメジャー生き残りを懸けた戦い。「カブスから残ってくれと言ってもらえるような結果を残し続けたい」。残留へ向けて大きく前進する白星だった。

 ▼カブス・ベーカー捕手 2度しか首を振らず、要求通りしっかり投げてくれた。和田の強みは狙ったところに投げられること。

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